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きちんと伝えられなかったせっかくのメッセージ

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本当に残念です。講演者にはここぞと伝えるべきポイントがあったのに、基本的なミスのせいでメッセージが台無しになってしまいました。こうした失敗にもはや言い訳はできません。現代は利用できる情報やロールモデル、ビデオ、洞察、研修が数えきれないほどある​というのに、台無しにしてしまう組織が存在すること自体驚きです。

印象に残っているのは、講演者の方が自分の母国語でない英語で講演を行っていたことです。実際のとこ​ろ、彼の英語は非常にレベルが高いものでした。適度なスピードで発音もよく、発声も明瞭でした。彼の経歴は申し分なく、学があり社会の上層部にいるエリートでした。ポジティブなメッセージとセールスマンシップの勝利がかかった試合でしたが、失敗に終わりました。

講演後、私は彼に近づきました。オーストラリアの広大な地平線と青い空、明るい日光の下で生まれ育った生粋の楽天主義者である私は、彼の会社の今後のために、フレンドリーでポジティブなフィードバックをしようと思ったからで​す。彼は私の話に納得せず、一例を挙げるよう求めてきました。筋金入りの日本通と日本好きだらけの聴衆に、自分の講演が好評だったと彼が思っていることは明らかでした。実際には、聴衆には分かりきったことを話しており、メッセージはあらぬ方向に進んでいきました。

私は最初のスライドを映してほしいと頼みました。そのスライドは多色使いなうえに、データが詰め込まれて分かりやすさは全く無視されており、鮮やかな混沌と言ってよいものでした。どのスライドもそうでした。データが重要な​メッセージを台無しにしていたのです。1枚のスライドに情報を詰め込み過ぎていると指摘すると、これは推敲後の完成版だという話でした。彼は会社の標準的なスライドから余計な部分を削除していたのです。「削除?」耳を疑いました。それで​も、ごちゃごちゃしていたからです。

もう1つの問題は話し方にありました。この講演者はモニターの前に立ち、プレゼンの間中、聴衆に背中を向けてスクリーンに映った内容を読んでいました。幸い、彼はハンサムで都会的であり、チャーミングで国際経験豊富、はきはきした物言いでした。聴衆を自分の方に惹きつける生まれながらの武器を持っていながら、残念なことに完全に失敗したわけです。

この人は何をすればよかったのでしょう? 彼はメッセージを中心に据える代わりに、スライドをプレゼンの柱にしました。本来ならアイデアを入念に絞り込み、最もパワフルで重要なもの​に凝縮すべきです。スライド1枚につき1つのアイデアに限定し、2色使いでコントラストを高め、禅のようなシンプルさを保ちます。聴衆が2秒でスライドのポイントを理解できなければ、内容をさらにそぎ落とすことが必要です。

グラフは視覚効果にすぐれ、びくともしない証拠として利用したい誘惑に駆られます。すると、グラフにできるだけたくさんの情報を盛り込み、参考として比較の期間を長くしたり複数のデータポイントを表示するようになりますが、むしろ、グラフはスクリーンの壁紙の​ようなものと考えてください。視覚的な背景と考えれば、転換期を示す次のスライドに移ったり、重要な数字を記したポップアップを使うことができます。このようにして、ごちゃごちゃを取り除けば、聴衆に納得してもらいたい重要な証拠に行き着くことができます。すべてを1つのスクリーンに詰め込もうとすれば、説得力が失われることは確実です。

私たちはプレゼンテーションについて、基本中の基本を学ぶ必要があります。主催者がステージをどのようにセットしたかにかかわらず、可能であれば装置を動かして、プロフェッショナルらしくプレゼンを行う最高のスポットを確保します。聴衆から見てスクリーンの左に立つようにします。左から右に読むわけですから、まずプレゼンする人の顔が視界に入ってから、聴衆がスクリーンの内容を​読むようにしたいわけです。話し手は聴衆と向かい合うようにします。スクリーンを見やすくするために照明係が照明を落としたら、直ちに照明を元に戻すよう要求します。聴衆の表情を見るには照明が必要だからです。そうすれば、聴衆が私たちの話に同感しているか、そうでないかがわかります。聴衆には話し手が見え、話し手は​ジェスチャーや顔の表情、ボディランゲージを使って発言内容に厚みを持たせることができます。

スライドとプレゼンの仕方を変えれば、この講演者のメッセージは明瞭にな​り魅力も高まったでしょう。私が提案したことはどれも難しいことではありません。それなのに、頭の回転が速い人々が今でもプロとは言い難いプレゼンテーションを行っているのは不思議です。

 

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