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ヒップホップ・ラッパーから安倍首相へのアドバイス

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最近、アメリカのヒップホップ・ラッパーのビンス・ステイプルズがファイナンシャル・タイムズ紙のインタビューで、「絵を描かないと。誰もが同じバックグラウンドから来てるわけではないのだから」と語っていました。今日は、ホテル・オークラ東京の宴会場で行われたエコノミスト誌主催のジャパン・サミット2015に参加した時のことをお話しします。安倍晋三首相、石破茂内閣府特命担当大臣(国家戦略特別区域担当)、および甘利明内閣府特命担当大臣(経済財政政策担当)(当時)の講演を聞き、お三方のお話が「絵を描く」ことと、ストーリーテリングの要素に欠けていたことに驚きました​。

ところで、安倍首相については以前に生で講演を聞いて以来、ずいぶんと向上されていたと思います。オリンピックの招致前後にいくらかコーチングを受けられたのかもしれませんが、ずいぶんと良くなっていました。より生き生きとし、より大きなジェスチャーを使い、アイ・コンタクトももっとあり​、例の透明のガラス製プロンプターを使って、手元の原稿を見ずに聴衆の関心を惹きつけていました。ユーモアを交え、明確になるように間を取り、声の強弱も少し変えていました。日本人のみなさん、パブリック・スピーキング力の上達は可能ではないですか!

でも、彼の第1のライバルである石破茂氏の講演については同じような称賛に値する点は見られませんでした。彼はだらんと椅子に座り、遠くにある会場の壁のどこかよく分からない一点を見上げ、声はポツリポツリとつまらなさそうに話し、無気力と退屈さが蔓延していました。彼の講演は、話すこと(内容)が話し方(伝達)と一致していない場合はメッセージの93%が失われてしまうという、アルバート・メラビアン教授の法則を絶対的に証明していました。

私は目を閉じ、言葉だけに集中することを心がけることにしたところ、実際、内容はかなり良く、熟考された上でのものと思いました。原稿を入手して人に見せたら、その人はきっと感心することでしょう。でも、彼のスピーチではメッセージが完全に失われてしまっていました。講演会場の誰もが、彼が伝えようとしていた​多くのポイントを理解できたとは思えません。

甘利明氏の講演は礼儀正しくて愛想が良かったんですが、でも面白味にかけていました。彼は、安倍氏や石破氏同様、情報の2段階式データ・ダンプを駆使していたため、退屈に聞こえました。これは企業でも問題になっています。リーダーは聴衆をとにかくやたらと詳細なデータで情報攻めにしてしまうからです。自分の情報の純粋性や質は優れていて十分であるという発想は、まったく古くて間違っており、124時間年中無休で完全につながっている情報に溢れた世界では通用しません。CFOやその他の技術系のポジションの方、ご注意を。どうか私たちをデータで退屈させないでください。

お願いですからストーリーを語ってください!話のポイントに、これまで遭遇した人々や出来事を結びつけて、内容を息づかせるのです。私たちの頭脳はストーリーを吸収するようによく訓練されています。これは子供の頃に最初に教わる形式だからです。ストーリーは、場所や部屋など、ストーリーの場面から始まり、それが起こった日、月または季節を伝え、登場人物、できれば真実味が増すように聴衆がすでに知っている人を紹介します。

ストーリーにそのまま進むことで聴衆を取り込みます。これで、聴衆に賛同してほしいポイントの背景にあるコンテキストを織り込むことができました。背景にある論理を生き生きとしたストーリーで覆って与えることで、聴衆はそれを心の眼を通して見ることができます。これによって、より多くの確率で他人に従ってもらえるようになります。場面を設定し、提案や計画の​概略で仕上げた箱の上に、私たちの提案から得られる主な利点を指摘することでリボンを掛けます。これはエレガントですが、パワフルです。

しかし、ストーリーテリングを誤用すると失敗します。アメリカの政治家はこの点で世界一です。アメリカの多くのことと同様に誇張されがちです。ストーリーが良いなら、ストーリーが10あればなおのこと良し・・・。このため、政治家は聴衆とつながりを持とうとして、よくスピーチの中でいろいろな一般人の話を引用するのです。しかし、たいていは偽か嘘で、誇張されていていかがわしく聞こえてしまいます。ビジネスではそのような推測が一切ないように、ストーリーテリングは控えめ、かつパワフルに使いましょう。少ない方が良いが、​まったくなしはダメ。様々なバックグラウンドを持つバラバラの聴衆を、ストーリーの主要メッセージで包みこんで結びつけましょう。そうすることであなたのメッセージは、安倍氏、石破氏、甘利氏の話とは違って聴衆に思い出してもらえることでしょう。

 

 

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