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自分の評判を1分間で落とす方法

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それはかなり広い場所でした。私は、静まり返った会場の聴衆の1人としてそこに座っていました。聴衆の目はすべて前方に釘付けとなり、プレゼンターは封筒を破り、受賞者を発表しました。誇らしげな受賞者が立ち、微笑んでうなずき、テーブルと椅子の間を縫って演壇に進む​中、拍手が鳴り響きました。賞を受け取り、カメラマンの前でポーズを取った後、振り返って慌ただしげにマイクに向かいました。この時点で、この人の個人と組織のブランドはすでにバラバラになり始めました。
 
彼は、夜に山道で車の前に飛び出した鹿がヘッド​ライトを見つめるときのような、あの凍ってしまったかのような目つきで、会場を埋め尽くす、鋭くいぶかしげな視線を送る聴衆をじっと見つめています。突然、のどが「乾き切ったサハラ砂漠」のようにカラカラになったのか、言葉を発するのに苦労し、足はすくみ、頭の中が真っ白のようです。
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口から出てくるのは、情けない「あのー」、「えーと」ばかり。彼が何を言いたいのか考えながら苦心しているというのがはっきりと読み取れる中で、とりわけピンと張りつめたきまり悪い静かさも漂っています。スピーチは一貫性がなく、落ち着かず、説得力に欠けており、彼は明らかにボロボロ​になっています。1分間のうちに、同業者の前でヒーローからゼロに失墜してしまったのです。他の受賞者の中には、ノーコメントを宣言してマイクの前から逃げ去る臆病者もいました。彼らの態度は一律、「恐怖 -- ここから私を出してくれ!」と叫んでいました。
 
これは1分間の受賞スピーチです。組織や自分について宣伝し、部隊に対する謝意を述べるといった機会です。なぜ、それほどまでに、そんなに多くの人が、どうしても人前に立って話をしなければならないことが十中八九予想されるのに、パブリック・スピーキングで自分の組織を代表する準備ができていないのでしょう。​
 
でも、1人のスピーカーは演壇で自信をみなぎらせて直立し、熱意を持って明瞭な声でスピーチをしたのです。それは、おそらく最長でも2分間程度と短いものでしたが、プロフェッショナルで有能な人に聞こえました。そうです。可能なのです。では何が違うの​でしょうか。
 
最も重要な点は、スピーカーの大多数は明らかに何も準備していないのに対し、この有能なスピーカーは言わなければならない内容を準備していた点です。大多数は、演壇で振り返ってマイクの前に立つまで、何を言うかについて考えていかなったの​です。これでは準備時間なんてほとんどありません。
 
実際には、1、2分間の短いスピーチは、おそらく私たちが行うスピーチの中で最も難しいものなのです。あまりにも簡潔なため、しっかりと十分に準備しなければなりません。また、話す内容について事前に​予行演習する必要もあります。とりとめなく話してはダメです。また、聴衆を練習台にしてはいけません。
 
あまりに簡潔でなければならない場合、伝えられるポイントはほんの2つか3つであるため、最もパワフルなものを選び、残りは却下です。余計なことを言​う時間はありません。つまり、「all killer, no filler」(すべてが最高、無駄はなし)でなければならないということです。たとえ心の中は緊張で死にそうでも、たっぷりと自信があるように見せなければなりません。大切なことは、それを知っているのは自分たちだけ、ということなのです。聴衆にはそれを見せず、自分だけの中にしまっておくのです。
 
ためらいを取り払うため、最初の言葉は強く発します。それと同じエネルギーで、声量を維持したまま、演壇に立ち、自分はこの賞を受けるに値するのだということを会場にいるすべての人たちに対して示します。​聴衆は、あなたを見てあなたの組織全体を判断するということを忘れないでください。あなたのスピーチが素晴らしければ、あなたの組織も素晴らしいのだと判断されます。あなたのスピーチが最悪だったら、あなたの組織の全員が同じぐらい絶望的だと思われてしまうのです。
 
聴衆に向かって話すとき、各テーブルの特定の人に視線を向け、裏庭で柵越しに談笑するかのように、直接話しかけるようにします。1人1人に対し、約6秒間ずつ話しかけます。6秒間以上だと押しつけがましくなってしまい、それ以下だとその人とのエンゲージメントは確立されません。その後、視線を会場の反対​側にある別のテーブルに移し、同じプロセスを繰り返してそこに座っている人とのエンゲージメントを開始します。1分間のスピーチで会場内の10テーブルとエンゲージできるので、1テーブルに約8~10人の客が座っているとすると、かなりの数をこなすことになります。
 
また、スポットライトの下で演説台の端をつかむといった悪い癖で機会を無駄にしないようにしましょう。両手はジェスチャーに使います。手を使って、特定の考えやポイントを強調するのです。必ず、重要なポイントの後に間を入れて、十分に理解してもらえるようにしましょう。特定の言葉には声を強めることで、​より強調されるようにします。重要なメッセージを強く伝えたいときは、動きのある表情を使います。
 
聴衆の前でスピーチをするチャンスがほとんどない場合であっても常に本番に備え、考えを整理し、素晴らしいスピーチができるように準備をしておきましょう​。受賞台で逆転負けしてはなりません。大勝利を目指してください。
 
 
 
 
 
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