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専門的な内容のスピーチを一般の人に分かりやすく話すには

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専門技術の人たちは自分の分野が大好きです。たいてい、長い間一生懸命勉強した末にその職に就き、その後も常に最先端でいられるように専門技術の育成に相当な労力を継続的に費やしています。このような人たちは細かい知識を豊富に備えた分析家タイプです。しかし、ビジネスの場で専門的な内容を専門家ではない一般の人たちに示す場合には問題となることがあります。

プレゼンテーションのスライドは膨大で細かい内容になるでしょう。説明する情報がとても多いためスラ​イドの数は多くなります。内容に専門性を持たせることが重要である。それが、彼らがスピーチに挑む時の姿勢です。地味で活気がなく、ジェスチャーもない単調な話し方 -- これこそが自信のある本当の専門家の話し方であると。
聞き手を前にたくさんのスライドが順にゆっくりと読み上げられていきます。全体の雰囲気はお葬式のようです。
 
スピーチの内容と話し方は矛盾するものなのでしょうか。もし内容が専門的ならそれ自体明白なはず。プレゼンターは単にその情報の伝達手段であれば良いのではないのでしょうか。 そうです。もし、あなたが完全に忘れられてもよく、強力な個人のブランドを確立してその分野のトップになることに興味がないのならこのやり方でも構わないでしょう。多くの技術職の人たちの場合、スポットライトを浴びたり新しい人たちと出会ったりすることを好まず、むしろ専門分野の研究に没頭していたいと思っていますから、このような話し方でも問題は​ありません。
 
同じ顧客を獲り合う、似たような専門家の群れで目立たなくても良いと会社が思ってくれるのなら、僧侶的アプローチでも良い結果が得られるかもしれません。でも、企業がこの戦国を勝ち抜き、チームの質の高さと専門的な内容を一般の人にも分か​りやすく示すことができるということで名を上げたかったら、この姿勢を改める必要があります。
 
まずスライドから見直しましょう。専門家はこれを完璧にすることを最大の目標としているので、改訂を繰り返すことにほとんどの時間を費やしてしまいます。スラ​イドは印刷してプレゼンテーションの後に配れば良いのです。プレゼンテーション中に見てもらうのはダメでしょうか。それでも良いのですが、たいていあなたが5ページ目を話している時に聞き手は45ページ目を読んでいることになり、スピーチに集中してもらえなくなります。資料はプレゼンテーションの後に配るということを​一言伝えると良いでしょう。ただし、スライドの中で、数字が詰まったスプレッドシートなど詳細が詰まったページが1、2ページはあるでしょうから、画面を見ながら読み上げることは無理です。このような内容はあらかじめ渡しておいても構いません。
 
詳細は​、聞き手が自分たちで読むことができるためにスライドに入れるわけですから、スライドの全ページのすべての詳細をいちいち説明する必要はないのです。私たちはプレゼンテーションをするのです。つまり、素晴らしい内容で完璧なスライドを見せるのですが、この中で2、3の重要なポイントだけを取り上げて話すのです。これに​よって画面上の文字に捕らわれることなく自由に話せるようになります。重要なポイントを細かく説明し、それに関係する背景や逸話、すなわちストーリーを話すことでこれらの事実に息を吹き込むのです。
 
ストーリーテリングは技術系の人たちによるスピーチに​はほとんど出てきませんが、それこそスピーチの後でも聞き手が覚えておいてくれることなのです。また、このような人たちはたいてい理論ではなく実用に慣れているので、詳細をもっと興味深いものにすることもできるはずです。
 
話す時に、一言一句にすべて同​じ価値を持たせる必要はありません。これが単調な話し方となり、聞き手をすぐに眠りの森へと誘ってしまう原因となります。そのかわりに、特に強調するキーワードをいくつか選び、話す時にこれらのキーワードを強めに発するようにします。特に、助言をする時や警告を伝える時はエネルギーを使うのです。このように単純に音の​強弱を変えることによって、私たちが話す内容にさらに妥当性を持たせることができます。
 
また、ジェスチャーを使うことで言葉を補うことができ、重要なポイントにエネルギーを与え内容の信ぴょう性を高めます。そうすることでテーマに対する熱意が聞き手に​伝わります。専門家たちは自分たちの専門分野は感情が入るものではなく、落ち着いて冷静に話すべきであると考えがちで、それ自体には議論の余地はありません。聞き手とつながりを築くために大げさな話し方や馬鹿馬鹿しい話し方をする必要はありません。たいてい、どんな内容であっても聞き手に影響を与えるものであり、みな​感情が入ります。このトピックがビジネスや人々の生活にどのように関係するのかを示し、聞き手にとって現実的なものにするのです。
 
退屈である必要はないのです。高度に専門的な内容に人間味を持たせ、ストーリーを語り、それらに実際の状況や人物を交える​ことで、スピーチを生き生きとしたものにすることができます。そのためには、単に今自分は実際何をしようとしているのかについて考え方を変えれば良いだけです。ただ型どおりに話しているだけですか、それとも聞き手に重要なメッセージを伝えようとしているのですか?この心構えの違いこそが成功に導くカギとなるのです。 ​     
 

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