仕事をしていくためにはスキルが必要です。ところが、せっかく積み上げたスキルが役に立たないことがあります。それはそのスキルが古くなってしまったからです。今までは、先輩や上司の言う通りに仕事を再現していれば、おおむねうまくいきました。しかし、現在、私たちを取り巻く環境が大きく変わってきています。市場が求めるものは多様化し、そのスピードは加速しています。早いスピードの中、短時間で対応することが求められてきています。過去のスキルを真似して習得するやり方には、もう限界がきています。ビジネススキルにもイノベーションが必要な時代です。
今後のコース日程
下記の日程よりセッション情報および申し込み情報をご覧ください。
コースの概要
創造的な人間ときくと、ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズのような、誰も思いつかないようなことを考え、発明する人のことをさすと思いがちですが、実際には、創造的なアイデアは、大勢が一緒に仕事に取り組む中から生まれることが多いのです。
自分を創造的だと考える人は決して多くありませんが、ブレークスルーするような飛躍と継続的改善の両方において革新的な機会を得ると、新しい考え方ができるようになります。
このコースでは、明確な力強い言葉でアイデアを説明する赤信号思考(レッドライト・シンキング)・青信号思考(グリーンライト・シンキング)でのコミュニケーションを9つのステップごとに使い分け、イノベーションプロセスをグループ全体で採用することを学びます。
思考のメカニズム
人間の脳の思考のメカニズムはふたつの側面から説明することができます。ひとつは抑圧のない創造的思考、もうひとつは分析的または判断的な思考です。
青信号思考とは、創造的なアイデアを産むために行われる思考プロセスです。この場合、アイデアの質ではなく量が協調されます。一方、判断的な思考は、創造的・非抑圧的な側面から発せられたアイデアを分析し査定するプロセスです。これを赤信号思考と呼びます。
青信号思想と赤信号思想はふたつの異なるプロセスであり、常に別個に行われます。

青信号思考
・判断を据え置く
・ブレーンストーミング
・量に焦点を当てる
・思考の流動性

赤信号思考
・判断する
・意思決定
・青信号思考の後に行う
・質に焦点を当てる
トレーニング目標
・リーダーが変化に能動的に対応し、組織の成長を促すためのイノベーション力を高める。
・アイデアの流動性を理解し、問題解決や継続的改善に活用する。
・チームで創造的な環境を作り、革新的な思考を促進する。
期待できる効果
1. 主な学習効果
変化に能動的になる力
変化に対して受け身ではなく、積極的に対応する姿勢を身につけます。
アイデアの流動性を理解・促進
ブレーンストーミングや「青信号思考」を通じて、質より量を重視したアイデア創出を体験し、創造的な発想を広げる方法を学びます。
イノベーションのプロセスを活用
「視覚化 → 事実収集 → 問題・機会の特定 → アイデア創出 → 解決策決定 → 実施 → フォローアップ → 評価」という体系的なステップを理解し、業務改善や新しい取り組みに応用できます。
問題解決力と意思決定力の強化
判断的思考(赤信号思考)を使って、創出されたアイデアを評価し、最適な解決策を選ぶスキルを習得します。
2. 実務への効果
継続的改善の推進
日常業務やプロジェクトにおいて、改善点を見つけ、革新的な方法で解決する力が高まります。
チームの創造力を引き出すリーダーシップ
アイデアを歓迎する環境づくりや、グループでのブレーンストーミングを効果的に進める方法を学びます。
計画力の向上
「あるべき姿」から逆算して、現状分析・目標設定・実行ステップ・フォローアップまでを含むプランニングプロセスを習得します。
3. ビジネスへのインパクト
新しい製品やサービスの開発、業務プロセス改善、コスト削減、顧客満足度向上など、組織の競争力強化に直結。
ROI(投資収益率)を意識したイノベーション活動を推進できるようになります。
参加対象者
・⾃⾝の成⻑やチームの発展に、イノベーションが必要されているリーダー
・担当プロジェクトにイノベーション・プロセスを応⽤し成功へと導きたいリーダー
(本プログラムでは具体的なプロジェクト・マネジメントの進め⽅も取扱います)
主要テーマ
イノベーションのプロセス
・視覚化:理想の未来像を描く。
・事実収集:「誰が・何を・なぜ・どのように」を明確化。
・問題・機会の特定:「どうすれば○○できるか」という形で課題を設定。
・アイデア創出:青信号思考(判断を保留し、量を重視するブレーンストーミング)。
・解決策決定:赤信号思考(質を重視し、基準を用いて評価)。
・了承取得・実施・フォローアップ・評価:計画を実行し、成果を確認。
思考のメカニズム
・青信号思考:創造的・非抑圧的なアイデア発想。
・赤信号思考:分析・判断による意思決定。
・両者を分けて実施することが重要。
グループ参加の促進
・アイデアを歓迎する環境づくり。
・ミーティングは短時間で、量を重視。
・評価や批判を避け、全員の発言を記録。
問題分析と意思決定
・類似性ダイアグラムや基準マトリックスを活用。
・絶対的規準と希望的規準で解決策を評価。
・ストレスを減らすための意思決定原則。
プランニングプロセス
・8ステップ(あるべき姿→現状→目標→実行ステップ→時間設定→リソース→障害対策→追跡と評価)。
・ビジョンを明確化し、行動計画に落とし込む。