
毎日のビジネスは一連の交渉の連続です。では、交渉の目的は「勝って相手を打ち負かす」ことでしょうか? もしそれが目的なら、一度きりの取引で終わってしまいます。しかし現実は違います。バイヤーが求めているのは、一度の売買ではなく、長期的に信頼できるパートナーです。
このコースでは、小手先のテクニックや駆け引きではなく、双方に利益をもたらす「Win-Win」の合意を築き、リピートオーダーにつなげる交渉術を身につけます。
今後のコース日程
下記の日程よりセッション情報および申し込み情報をご覧ください。
コースの概要
このコースでは、相互理解の基礎を構築し、交渉で成功するために必要なスキルを高めます。統合的交渉は、人々に影響を与え、建設的で前向きなビジネス関係を促進するために不可欠な交渉戦略です。交渉プロセス中に重要なニーズを明らかにし、それらのニーズを満たすことを活用することの重要性を理解することで、困難な利害関係者を有利な状況に変え、組織に勝利をもたらすことができます。
トレーニング目標
相手の立場に立つ
・有能な交渉者の特質について理解する
・交渉における課題を特定する
・交渉のプロセスを学ぶ
分析
・相手の交渉の目的や行動を分析する
・代替案を見つけ出し、相手に付加価値を提供する
・対立を避け、協力し合って問題を解決する
パーソナリティスタイルを活用したネゴシエーション
・4つの行動スタイルを知る
・自分のスタイルとプレッシャーの下でどう自分が反応するかを理解する
・異なるスタイルの相手に効果的にセールスする
駆け引きと合意
・両者にとっての理想、現実、引き際を見極める
・一般的な交渉戦術に対処する
・効果的な交渉のための計画と準備を行う
参加対象者
1. 営業職(Sales)
顧客との価格交渉や契約条件の調整を行う人
取引先との関係を強化し、Win-Winの結果を目指す人
2. 購買・調達担当(Procurement / Purchasing)
サプライヤーとコストや契約条件を交渉する人
価格交渉だけでなく、付加価値のある条件を引き出すスキルが必要な人
3. マネージャー・リーダー(Managers / Leaders)
部署間の調整や組織内外の利害関係者との交渉が求められる人
チームの目標達成のために効果的な交渉スキルを磨きたい人
4. 事業開発・パートナーシップ担当(Business Development)
新規ビジネスの立ち上げやパートナー企業との交渉を担当する人
双方に利益をもたらす提携条件を構築したい人
5. コンサルタント・プロジェクトマネージャー(Consultants / PMs)
クライアントやステークホルダーと交渉しながらプロジェクトを推進する人
対立を避け、協力的な問題解決のアプローチを学びたい人
この研修は、「単なる価格交渉」ではなく、関係構築や価値の創出に焦点を当てた交渉スキルを学ぶ内容なので、単純な営業職だけでなく、組織全体で交渉を行う立場の人にとっても有益です。
このコースが選ばれる理由
Q: なぜ交渉をテクニックや駆け引きに頼ってはいけないのですか?
A: 「勝ち負け」の結果は関係の終わりを意味します。相手がだまされたと感じれば、リピートはありません。本当の成功とは、信頼関係を強化し、安定的で継続的な取引につながるWin-Winの合意をつくることです。
Q: 1日でどんなスキルが学べますか?
A: すぐに実践できる実用的な人間関係ベースの交渉スキルを習得します:
- 協力してWinをつかむ: 効果的な交渉者の特徴を理解し、価格以外の論点を特定し、建設的な交渉プロセスを実践。
- 分析と付加価値: 相手の真のニーズや隠れた選択肢を引き出し、対立ではなく協働の問題解決を進める。
- 性格スタイルに合わせる: 4つの主要な性格スタイルを理解し、相手に合わせて柔軟に対応するスキルを習得:
- ドライバー: 「時間は金」。迅速な意思決定、無駄のない進行を好む。
- エイミアブル: 人間関係重視。まずは信頼関係を築き、落ち着いたペースを好む。
- アナリティカル: データや正確さを重視。細部にこだわり、数字に強い。
- エクスプレッシブ: 大局志向。ビジョンや可能性に注目し、細かい話にとらわれない。
- 合意と妥結: 理想・現実・最低ラインのターゲットを設定し、よくある戦術に冷静に対応し、効果的な準備と計画で自信を持って交渉に臨む。
Q: 交渉の最終的なゴールは?
A: 長期的な信頼関係です。「一度売る」のではなく「継続して取引を重ねる」ことを目指すことで、バイヤーが本当に求める安定したパートナーシップを築けます。
受講メリット
- 価格競争から抜け出し、リピート取引につながる信頼関係を強化できる。
- 異議・反論に自信を持って対応し、安易な値引きを避けられる。
- どの性格タイプの相手とも柔軟に関係を築ける。
- 信頼をベースにした交渉で、自社を「短期的な取引先」ではなく「長期的パートナー」として位置付けられる。
教室の外でも学びを継続
学びは1日で終わりません。受講生は Carnegie Academy AI Edition にアクセスでき、カーネギーの113年に及ぶグローバルな知識(日本では62年の実績)を活用しながら、交渉スキルや人間関係スキルを継続的に磨くことができます。