Episode 132: 日本のテック系スピーカーはもっと助けが必要
ビジネスプロTV(セールス編)
日本のテック系スピーカーはもっと助けが必要——専門性を“伝わる形”に変える
専門性が高い講演ほど、「話し手が優秀なのに伝わらない」というもったいなさが起きやすい。
今回の講演も、スピーカーは非常に優秀な専門家だった一方で、聴衆はそこまで専門的ではなく、複雑な内容に工夫が足りませんでした。
見た目が良くても、読めなければ意味がない
将来の見通しを示す重要なタイムラインのスライドが、小さな文字と多すぎる色で理解できませんでした。
ミニサマリー:見栄えより、理解可能性。
“1枚に詰め込む”は技術系の典型的な落とし穴
複雑なら配布資料を用意し、投影はシンプルに。重要箇所は次のスライドで拡大表示する。
ミニサマリー:詳細は配布資料、スクリーンは要点。
複雑な図は「全体→ズーム」で導く
タイムライン全体を薄く背景にし、注目点をズームアップするなどの工夫が必要です。
ミニサマリー:導かない複雑さが問題。
テーマが面白いのに退屈になる理由
技術そのものに夢中になりすぎると、非専門の聴衆には伝わりません。
ミニサマリー:技術を“意味”に翻訳する。
例え話(アナロジー)は理解の近道
「戦略計画はジェラートのようなもの」という例え話は、複雑な内容の理解を助けます。
ミニサマリー:例え話が理解の橋。
ストーリーは“接着剤”
ストーリーがないと、人物名も統計も残りません。ストーリーがあると記憶に残ります。
ミニサマリー:事実は忘れる。ストーリーは残る。
まとめ
どんなに優秀でも、聴衆の心をつかみ、効果的に伝えられなければ意味がない。
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