Episode 133: リーダーシップの指針 パート2

ビジネスプロTV(セールス編)

「部下を尊重しているのに、なぜかチームの温度が上がらない」

「頑張っているはずなのに、成果につながらない」

その原因は、才能よりも日々の“扱い方”——敬意、称賛、目標、優先順位、そしてエネルギー管理にあることが少なくありません。

デール・カーネギーの原則(世界的に権威あるリーダーシップ/セールストレーニング)にも通じる、実践的な指針をまとめます。

Q:なぜ「本当の敬意」がモチベーションの土台なのに、成果が伸びないことがあるのか?

敬意は「優しくすること」と同義ではありません。

上司が部下を尊重していても、現実にはチームの80%が平均的〜低パフォーマンスという状況は起こり得ます。

背景には、期待値の曖昧さ、評価基準の不透明さ、フィードバック不足があります。

特に日本企業では、暗黙の了解や年次の空気感が“正しい評価”を難しくし、結果的に関係を悪化させることがあります。

デール・カーネギーの「誠実な称賛」は、フェアで筋の通った評価とセットでこそ信頼を育てます。

ミニまとめ:敬意は「公平さ」と「明確さ」を含む。称賛だけで評価が曖昧だと、信頼を損ねます。

Q:人はお金のために働く。でも努力の源は何か?

給与は“最低条件”であり、やる気のエンジンになり続けるとは限りません。

日々の努力を引き出すのは、「認められ、称賛されること」です。

東京の法人営業や、決裁プロセスが複雑なプロジェクトでは、努力が見えにくく、報われにくい場面も多いものです。

だからこそ、具体的に伝えることが重要です。

「何をしてくれたか」「なぜ価値があるか」「どんな影響が出たか」まで言葉にしましょう。

ミニまとめ:給与は土台、称賛は推進力。具体的な承認が“もう一段の努力”を生みます。

Q:間違いへの向き合い方で、リーダーの信頼はどう変わる?

完璧な人間はいません。

だからこそ、間違いをすぐに認めるリーダーは尊敬されます。

上司が誤りを認める姿勢は、チームに心理的安全性をつくり、報連相や改善提案が出やすくなります。

批判は慎重に。人ではなく「事実」と「行動」に焦点を当てること。

一方で、同じミスを繰り返す人は問題です。本人の学習、プロセス、能力、姿勢のどこに原因があるかを見極め、必要な手当てを行いましょう。

ミニまとめ:早く認め、慎重に指摘し、繰り返しミスは構造的に扱う。

Q:目標はどう設定すると、やる気と成果が生まれる?

目標は「明確で、チャレンジングで、現実的」であることが重要です。

現実的とは“楽”ではなく、「経験やデータに基づいた根拠がある」こと。

案件数、成約率、リードタイム、稼働など、数字の裏付けがある目標は納得感を生み、主体性を引き出します。

デール・カーネギーが重視する“協力を得る”ためにも、筋の通った目標設計が不可欠です。

ミニまとめ:根拠ある目標は、納得とコミットを生みます。

Q:混乱や危機でも「大局」を見失わないためのコツは?

リーダーには、大局を見失わずに進む覚悟が必要です。

混乱時ほど、緊急対応に追われがちですが、成果を左右するのは「重要だが緊急でないこと」です。

人材育成、仕組み化、顧客戦略、部門間連携——これらに時間を投資できるかどうかが差になります。

おすすめは、週に一度でも戦略時間をカレンダーに“固定”して守ることです。

ミニまとめ:緊急に流されない。重要だが緊急でない領域に、意図して時間を使う。

Q:高いパフォーマンスに、なぜ仕事と私生活のバランスが必要?

高いパフォーマンスには、仕事と私生活のバランスが不可欠です。

健康とリフレッシュは、アイデアと持続力を生みます。

ビジネスは短距離走ではなくマラソン。燃え尽き前提の設計は、組織を弱らせ、離職や品質低下を招きます。

リーダー自身が休息を取り、チームにも回復の文化をつくりましょう。

ミニまとめ:回復は贅沢ではなく投資。持続可能な成果は、持続可能なエネルギーから生まれます。

Q:ネガティブに引きずられず、立ち上がり続けるには?

失敗や混乱が続くと、空気は簡単に暗くなります。

だからこそ「七転び八起き」の精神——学び、立て直し、また動くことが大切です。

さらに、情熱を守る工夫も必要です。

ネガティブな人から距離を置き、自分の火を守り育てる。周囲の暗さに影響されず、希望の炎を燃やし続けましょう。

デール・カーネギーの原則(相手の話をよく聴く等)を活かしつつも、悲観を“吸収”しない境界線を持つことがポイントです。

ミニまとめ:立ち上がる習慣と、情熱を守る環境づくりがレジリエンスを強化します。

Q:心配を抑え、エネルギーに変える「4つの質問」とは?

心配は思考停止を起こしやすい一方で、問いに変えると行動エネルギーになります。

次の4つを自分に投げかけてください。

1)問題は何か?

2)なぜ起きたのか(理由・根本原因)?

3)対処策は何があるか?

4)最善策(今すぐできる次の一手)は何か?

習慣化すると、悩みが“解決モード”に切り替わります。

ミニまとめ:心配を「質問」に変えると、思考が動き、行動が生まれます。

まとめ:毎日1つずつ実践するために

パート1・2の16原則は、特別な新理論ではなく、古くからの基本です。

しかし私たちは日常でどれだけ実践しているでしょうか。

だからこそ、改めて思い出し、毎日1つずつでも実践することが重要です。これらはあなたのビジネスの健康サプリメント。ぜひ試してみてください。

• 敬意と公平な評価が、信頼と自律をつくる。

• 日々の具体的な称賛が、努力の量と質を引き上げる。

• 大局・回復・情熱を守ることが、長期の成果を支える。

デール・カーネギー・トレーニングは、1912年に米国で創設され、100年以上にわたり世界各国でリーダーシップ、セールス、プレゼンテーション、コミュニケーション、エグゼクティブ・コーチング、そしてDEI(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン)の分野で個人および企業向けの研修を提供してきました。

東京オフィスは1963年に設立され、日本企業および外資系企業、さらには個人の方々の成長もサポートし続けています。単なるスキルトレーニングではなく、組織文化の変革やリーダーとしての成長を後押しすることで、ビジネスの成果につなげます。

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