人とのつながりが創造性を生む: 職場におけるイノベーションの仕組み

創造性が生き残りの鍵

かつてクリエイティブといえば、芸術やファッション、建築などの分野に限られた表現でしたが、今日 では、あらゆるビジネスリーダーの関心ごととなっています。市場をリードしていた製品が急速に取って代わられ、顧客は、より早く、より簡単な選択肢を求めており、人気のあったサービスがすぐに乗り換えられてしまう時代になりました。これまで創造性など必要ないと考えていた企業が、競合他社の革新的なアイデアによって業界が一変しかねない脅威に敏感になっているのです。

製品やサービスのライフサイクルが加速する中、企業は問題やビジネス上の課題を新たな視点で捉える必要があります。継続的な成長には、効率性の最大化だけではもはや十分ではありません。企業は創造性を発揮しなければなりません。

創造性 vs イノベーション

創造性とイノベーションは、時に同じ意味に使われることがあります。両者は確かに密接に関連してい ますが、異なるものです。

●創造性とは、多くの場合、知識を新しい方法で結びつけることによって、斬新で有用なアイデアを生み出すことです。
●イノベーションとは、それらのアイデアを製品、サービス、慣行などの形で実現し、実行することにより、価値を想像することです。

こうして定義してみると、イノベーションは、創造性なしには得られないことが明らかになります。幸いにも人は生来、創造的知性に富んでいるものですが、それをイノベーションにつなげるには、人々がそれを表現し、発展することを促すよう組織がサポートし、さらにその創造性をデータ・専門知識人間関係のネットワーク・リソースと結びつけて、可能性を最大限に発揮させることが必要なのです。

本書では、記述にあたって、二次的な調査や、職場での創造性に関するグローバル研究を含め、当社独自の研究から得られた考察に基づき、実施モデルを展開いたします。


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