信頼の置ける真の職場を築くための4つのヒント

オープンかつ信頼の置ける真の職場環境を育てる

情報が瞬時に広がる世界において社員のやる気を引き出してブランドを成功させるには、信頼の置けるオープンな環境作りが鍵となります。力を発揮させるには、社員が自由に自分の意見を表明し自分らしくいられる居心地のよい職場が不可欠です。尊敬と信用、コミュニケーションに根ざした信頼の置ける真の職場環境があれば、アイデアが湧き問題に真正面から取り組む空間が生まれます。今回は、オープンかつ信頼の置ける真の職場環境を育てるためのベストプラクティスをご紹介します。

 

1. 信頼の置ける人材を採用する。

 

信頼の置ける真の職場を築く最初のステップは同じ価値観を持った人材を雇うことです。オープンな職場は協調的な雰囲気を醸し出し、優秀な人材を惹きつけます。応募者の人間性を測り、理想の企業文化にその応募者がフィットするかどうか判断することに面接の一部を充てましょう。策士は絶対に避けた方がよいでしょう。策を弄することに時間を費やす人間のための居場所は、職場にはありません。

 

潜在能力が高い社員を採用したら、周囲に働きかけ影響力を発揮しそうな役職に配置します。信頼の置けるオープンな環境作りに全員が貢献することが必要ですから、能力のある社員にチームのロールモデルとなる役目を与えます。潜在能力が高い社員には十分な給与を支給して満足感とやる気を持続させることです。

 

2. 率直さとフィードバックを促す。

 

オープンな職場環境では、自分のアイデアや感心事を口にする機会が全員に平等に与えられています。重要な会議に全員を参加させ、信頼感を築くために、本当の意味でのフィードバックや意見、特にネガティブなフィードバックも併せて促します。新興企業や規模が小さな会社では、このことが特に重要となります。裏話や秘密主義は何としても避けてください。全員が下準備をして同じ土俵に立てるように、簡単に情報を入手できるようにします。率直に発言した人をとがめることは禁物です。社員に恐怖心を植え付け、今後は誰も自分の意見や懸念を口にしなくなるかもしれません。問題になりそうな事態に早めに手を打つために、悪いニュースに真正面から取組むことです。全員参加型の誠実なチームは適応力にも優れています。

 

3. 手本を示す。

 

ポテンシャルの高い社員がブランドの代表の役割を果たし、リーダーが会社のビジョンや理念を体現することが必要です。社員も会社の全体的なビジョンに同調すべきですが、これを明白に打ち出すのはリーダーの責任です。デール・カーネギー・トレーニング・ジャパンでは、デール・カーネギーの原則を「実践」することを目指しています。キリスト教徒になりたいなら、キリストを信じる。仏教徒になりたいなら、仏陀の教えを信じる。デール・カーネギーで働きたいなら、対人関係に最もあてはまる原則としてデール・カーネギーの教えを信じるべきです。

 

経営陣は常に自分の発言に責任を持ち、決して約束を破ってはいけません。何らかの理由で約束が破られたら、全責任を負って二度と同じ過ちを繰り返さないようにします。職場についての噂は競合他社や潜在顧客に広がるものなので、チームには常にチームのイメージに気を配らせ、軌道を外れたら正しい方向に戻すことができるようにしておきます。信頼と尊敬の念を持って社員を扱えば、社員も同じ様に顧客に接するはずです。顧客に直接接する社員に対しては、問題をはぐらかしたり過ちを正直に認めないような姿勢はブランドや会社の評判に傷がつくことをきちんと理解させることが特に重要です。

 

4. 交流を促す。

 

信頼できるコミュニティを築くためには、チームのメンバーが互いをよく知り効果的に協力できるようにすることは欠かせません。チーム作りのイベントを企画して、チームのメンバーが互いを知りストレスを発散できる楽しい場を提供します。仕事中毒の人がパーティの幹事になることはあまりおすすめできません。いつまでたってもパーティは開催されないでしょうから。代わりに、チームの誰か適任のメンバーに楽しいイベントの企画を担当させてください。あなたはイベント会場に姿を現して会費を払うだけでよいでしょう。対立の火種になりそうなことを真正面から取り上げ、当事者全員に率直な意見を求めます。プロフェッショナルらしく事実を全部集めて、当事者全員にアイデアや意見を表明するチャンスを与え、公平に裁定を下しましょう。チームの特定の人だけに意見を求めることがないように、くれぐれも注意してください。知らず知らずのうちに、チーム内の特定人物の中だけで問題が扱われてしまうおそれがあります。必ず全員の意見を聞くようにしてください。

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