プレゼンテーションにおける初頭効果・新近効果と章立て
なぜ聴衆はスピーチの冒頭と最後しか覚えていないのでしょうか?「初頭効果(最初に聞いたこと)」と「新近効果(最後に聞いたこと)」が記憶を支配するからです。ビジネスリーダーにとって、導入と結論は極めて重要ですが、中盤をどう扱うかを誤れば、メッセージは日常の雑音や連続する他のスピーカーに埋もれてしまいます。
初頭効果と新近効果はスピーカーに何を意味するのか?
初頭効果は聴衆に最初の印象を刻み込みます。言葉だけでなく、声や表情、姿勢も含まれます。新近効果は最後の言葉と delivery を記憶に残します。これら2点だけで、あなたの話が記憶されるか忘れられるかが決まります。
ミニ要約: 導入と結論が、聴衆の記憶を左右する最重要ポイント。
オープニングとクロージングを一度だけに限定すべきか?
答えはNOです。40分のプレゼンを7〜8章に分け、それぞれに力強い導入と簡潔な結びを設けましょう。こうして複数の「初頭・新近効果」を生み出すことで、聴衆の集中を維持し、メッセージを強く植え付けられます。
ミニ要約: 章立てにより複数回の印象づけが可能になる。
強力なオープニングをどう作るか?
オープニングは聴衆の既存の思考を断ち切り、注意を奪う必要があります。強烈な発言、質問、引用、体験談やストーリーなどが有効です。さらに声・動き・姿勢など身体表現を加え、舞台を支配しましょう。予測可能な展開は禁物です。変化をつけて聴衆を飽きさせない工夫が必要です。
ミニ要約: バリエーション豊かな導入が聴衆の注意を勝ち取る。
ロジスティクスは導入をどう左右するのか?
技術的な準備不足は導入の勢いを台無しにします。華々しい司会者の紹介の後、スピーカーがパソコン操作に手間取れば、魔法は消え去ります。代わりにサポートスタッフに任せることで、MCの盛り上げた流れにそのまま乗り、聴衆を自分に集中させることができます。
ミニ要約: 技術的準備を任せ、導入のエネルギーを守る。
要点整理
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聴衆は最初と最後を強く記憶する(初頭効果・新近効果)。
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プレゼンを章立てし、それぞれに導入と結論を設ける。
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強力なオープニングで注意を奪い、飽きを防ぐ。
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技術的セットアップは他者に任せ、勢いを失わない。
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デール・カーネギー・トレーニングは、1912年米国創設以来、リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション、エグゼクティブ・コーチング、DEIなど、世界中で100年以上企業と個人を支援してきました。東京オフィスは1963年設立、日本企業と外資系企業の成長を支え続けています。