プレゼン前にスライドを配布してはいけない理由
日本のイベント主催者から「スライドを事前に配布した方が聴衆が理解しやすい」と言われることがあります。一見正しそうに聞こえます。しかし、これは大きな間違いです。スライド配布は聴衆の集中を奪い、話し手の存在感を薄め、あなたを「ただのBGM」にしてしまいます。その理由を解説します。
なぜスライドを事前配布してはいけないのか?
事前に資料を渡すと、聴衆はあなたが1ページ目を説明している時に、すでに18ページを読んでいます。ストーリーの流れを完全に失い、あなたの声は「雑音」と化してしまいます。
ミニ要約: スライドの事前配布は集中を妨げ、話し手の主導権を奪う。
数字やスプレッドシートはどうする?
小さな数字がぎっしり詰まったスプレッドシートは画面では読めません。配布すると聴衆は下を向き、あなたとのアイコンタクトが失われます。代わりに背景として表示し、大きく強調した数字をアニメーションで示しましょう。
ミニ要約: 重要な数字だけを大きく強調し、スプレッドシートで埋め尽くさない。
聴衆の注意を引き続ける方法は?
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スプレッドシートは「壁紙」として背景に使う。
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本当に重要な数字だけを一つずつ見せる。
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詳細は終了後に配布する。
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常に聴衆の視線を自分に向けさせる。
ミニ要約: ビジュアルを簡潔にし、話し手に集中させる工夫が必要。
主役はスライドか?それともあなたか?
主役はスライドではなく「あなた」です。プレゼンはストーリーが積み上がり、力強い結論へ導くものです。スライドに頼れば、話し手は脇役に転落します。聴衆を動かすのは、情熱と存在感を放つあなた自身です。
ミニ要約: プレゼンの流れを支配すべきはスライドではなく話し手。
要点整理
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スライドの事前配布は聴衆の集中を破壊する。
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アニメーションで重要な数字だけを強調する。
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詳細は終了後に配布すれば十分。
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主役はスライドではなく、プレゼンター本人。
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デール・カーネギー・トレーニングは、1912年米国創設以来、リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション、エグゼクティブ・コーチング、DEIなど、世界中で100年以上企業と個人を支援してきました。東京オフィスは1963年設立、日本企業と外資系企業の成長を支え続けています。