プレゼン設計のためのバルーン・ブレインストーミング法
多くのスピーカーは、講演依頼を受けるとまずスライド作成から始めてしまいます。しかしそれでは説得力のあるメッセージは生まれません。経営層に必要なのは、短時間で明確かつインパクトのあるプレゼンを設計できる方法です。
なぜスライドから始めてはいけないのか?
スライド先行型は内容が散漫になり、ブランドを弱めます。まずアイデアを整理してから進めることで、明快さと権威性を備えた発表ができます。
ミニサマリー: アイデア先行、スライド後回し — プロの証です。
バルーン・ブレインストーミング法とは?
テーマを紙の中央に書き、円で囲み、関連する要素を枝分かれさせていく方法です。それぞれを新しいページに展開し、短時間で幅広く深いアイデアを引き出せます。
ミニサマリー: 曖昧な依頼も、この手法で即座に価値ある構成に変わります。
どのように聴衆に合わせて設計できるのか?
最初に「聴衆分析」のバルーンを作ることで、業界、属性、知識レベル、言語力などを明らかにします。これにより、日本企業や外資系企業の経営層に最適なプレゼンを設計できます。
ミニサマリー: 聴衆を起点にすることで、説得力と効果が格段に高まります。
コンテンツをどう絞り込むのか?
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バルーンを広げて「トピックの新しさ」「データの有無」「聴衆への価値」などを検討。
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リーダーシップ課題、生産性、リモートワークなど、喫緊のテーマを深掘り。
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わずか10分で複数のアイデアシートができ、そこから最も価値の高いものを選択。
ミニサマリー: 量を出し、その中から金脈を掘り当てます
パンチライン・証拠・構成の役割は?
最初に一文で結論を表すパンチラインを決めます。それを裏付ける証拠を章立てし、5分ごとに切り替えて集中を維持。冒頭は「注意を打ち破り、懐疑を超える」強いメッセージを作ります。
ミニサマリー: パンチライン、証拠、冒頭設計が権威と集中を生みます。
スライドはいつ作るのか?
構成が完成した後で初めてスライドを作成します。これにより「スライド先行型アマチュア」ではなく、洗練されたプロとして評価されます。
ミニサマリー: スライドは土台ではなく、最後に整える道具です。
要点整理
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スライドより先にアイデアを設計する。
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バルーン・ブレインストーミングで短時間に幅広いアイデアを創出。
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聴衆分析を起点にして relevance と impact を高める。
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パンチライン・証拠・冒頭設計を整えたうえでスライドを作成する。
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デール・カーネギー・トレーニングは、1912年米国創設以来、リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション、エグゼクティブ・コーチング、DEIなど、世界中で100年以上企業と個人を支援してきました。東京オフィスは1963年設立、日本企業と外資系企業の成長を支え続けています。