営業の基本に立ち返る — ブロッキング&タックリングと「知・好・信」
なぜ営業は毎年「リセット」が必要なのか?
営業は消耗の激しい仕事です。1月や4月の新年度は「新しいスタート」と捉えられます。日本では基本給があり、解雇も難しいためプレッシャーは弱いですが、その分ぬるま湯的な環境になりがちです。
まとめ: 毎年は基本を再確認し、営業に再び集中するチャンス。
営業の基本とは何か?
名将ヴィンス・ロンバルディがアメフトで語った「ブロッキング&タックリング」。営業における基本は 開拓(プロスペクティング) と クロージング です。
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農夫のように育成し、リピート注文を大切にする。
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狩人のように常に新規顧客を探す。
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そして基本の三要素: 知・好・信(Know, Like, Trust)。
顧客があなたを知らなければ買わない。好かれなければ話は進まない。信頼されなければ契約は成立しない。
まとめ: 開拓・クロージング・知好信の三本柱が営業の原点。
「知・好・信」が重要な理由とは?
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知: まず自分を知ってもらう。マーケティングは露出を作るが、営業は認知を深める役割。
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好: 第一印象が決定的。電話・メール・会議など、すべてが「好かれるかどうか」に直結。
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信: メッセージが一貫しなければ即座に信頼を失う。矛盾は致命的。
まとめ: 信頼は一瞬で失われる。慎重な積み重ねが不可欠。
組織全体での「責任意識」はなぜ大切か?
ヤン・カールソンの『真実の瞬間』が示すように、顧客接点のすべてが勝負です。日本では:
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営業は責任を負うが、サポート部門はそうではないケースが多い。
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電話対応で「席を外しています」だけでは顧客の印象を損なう。
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ローカル担当と本社担当で説明が食い違えば、信頼は一瞬で崩壊する。
まとめ: 信頼は営業個人ではなく、組織全体で作るもの。
営業と経営ができる改善策は?
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営業だけでなく全社員に顧客対応の責任意識を浸透させる。
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組織全体で一貫性のある、誠実なメッセージを徹底する。
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コミュニケーションスキルを磨き、信頼感を醸成する。
まとめ: 信頼構築は全社的な取り組みである。
要点
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営業の基本は「開拓とクロージング」。
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「知・好・信」が売上を左右する。
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顧客接点のすべてに責任意識を浸透させる必要がある。
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信頼を失うのは一瞬、一貫性こそ最大の武器。
デール・カーネギー東京について
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デール・カーネギー・トレーニングは、1912年米国創設以来、リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション、エグゼクティブ・コーチング、DEIなど、世界中で100年以上企業と個人を支援してきました。東京オフィスは1963年設立、日本企業と外資系企業の成長を支え続けています。