プレゼンテーション

プレゼンの始め方 — 信頼を得る最初の1分が勝負

なぜ日本のプレゼンでは、最初に経歴紹介スライドが出てくるのでしょうか?
日本の聴衆にとって「信頼」は説得より先に来ます。しかし、長い経歴スライドが本当に効果的なのでしょうか?信頼を保ちながら、より聴衆を引き込む方法があります。

日本の聴衆が経歴スライドを求める理由は?

日本企業では、実績や資格を通じて専門性を判断する傾向があります。講師や発表者が信頼できる人物であると確認できると安心します。特に外国ブランドや外資系企業への慎重な姿勢が背景にあります。

ミニサマリー: 信頼構築は重要ですが、「経歴で語る」以外の方法でも十分に信頼は得られます。

重いプロフィール紹介で始めるリスクとは?

プレゼン開始1分で聴衆の注意は決まります。日本では途中退席はほとんどありませんが、スマートフォンで離脱することはあります。情報過多の経歴紹介は、この貴重な時間を浪費してしまいます。

ミニサマリー: 信頼を得ても、関心を失えば意味がありません。

経歴に頼らず信頼を得る方法は?

経歴情報は告知文や配布資料にまとめ、冒頭では感情と関心を引く切り口を使いましょう。驚くべきデータや洞察を提示すれば、自然に専門性を示せます。

例:

「日本企業は今すぐ海外M&Aを止めるべきです。2010〜2020年、日本企業は平均34%高く買収しており、4件に1件は失敗しています。」

このような出だしは、危機感を生み、専門家としての信頼を確立します。

ミニサマリー: インパクトのあるオープニングで、専門性を“見せる”ことが信頼につながります。

信頼を生むデータとストーリーテリングのコツは?

主張は必ず裏付けを示しましょう。信頼できる媒体(例:日経傘下のフィナンシャル・タイムズ)を引用することで、信ぴょう性が高まります。
さらに、実体験のストーリーを交えると、聴衆はあなたの発見プロセスを共感的に追体験できます。

ミニサマリー: データは信頼を生み、ストーリーは記憶に残ります。

経歴スライドをどう扱うべきか?

どうしても必要な場合は、2秒で理解できるデザインに。内容は最小限にし、必ずオープニング後に配置しましょう。

ミニサマリー: 経歴紹介は補足であり、主役ではありません。

要点整理

  • 日本の聴衆は信頼を前提に行動する。

  • 最初の1分は「経歴」ではなく「関心」をつかむ時間。

  • すべての主張に確かな裏付けを示す。

  • 経歴スライドはシンプル&後半に。

日本市場で響くプレゼン力を高めたい方へ。

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