予期せぬ妨害やヤジにどう対処するか — デール・カーネギー東京のプレゼン術
名古屋でオーストラリア領事として初めてのスピーチをしたときのこと。
冒頭の一言を述べた瞬間、最前列にいた政府関係者が突然大声で笑い出しました。
頭が真っ白になり、39分のスピーチを日本語で続けなければならない——。
この経験から学んだのは、日本でも思わぬ場面で妨害は起こるということ。
大切なのは「起きないことを祈る」ことではなく、「起きたときにどう対処するか」です。
日本でヤジや妨害はよくあるのか?
非常にまれです。日本の聴衆は一般的に礼儀正しく、発表を遮ることはほとんどありません。
しかし、外資系企業や国際的な場では、立場を誇示したい上司や、競争意識の強い同僚が割り込むケースもあります。
Mini-summary: 可能性は低くても、準備は必要。
不意の妨害が起きたら、まずどうする?
冷静に、予定どおり続けましょう。
妨害に反応せず、前向きな聴衆の表情に注目します。
うなずきや微笑みを見つけることで、自信が戻ります。
Mini-summary: 支援的な聴衆とつながることで立て直す。
しつこいヤジや挑発には?
相手は「議論」ではなく「注目」を求めています。
発言を遮らず最後まで聞き、うなずかず・同意を示さずに対応します。
一度だけ冷静に答え、その後は目を合わせず、他の聴衆に視線を移します。
Mini-summary: 一度対応し、二度と注目を与えない。
場をコントロールするコツは?
視線と声の使い方が鍵です。
穏やかに、前向きな聴衆に6秒ずつアイコンタクトを送りましょう。
脱線したらこう言います:
「その点は講演後にお話ししましょう」
落ち着いて本題に戻ります。
Mini-summary: 冷静さが最大の権威を生む。
緊張する時に意識すべきことは?
多くの聴衆はあなたの味方です。
彼らは妨害者を無礼だと感じ、あなたを応援しています。
自信ある姿勢と穏やかな笑顔で続けましょう。
Mini-summary: 自信は周囲の共感と支持を引き寄せる。
重要なポイント
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ヤジの目的は「注目」。反応しないのが最善。
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支援的な聴衆とつながり、落ち着きを保つ。
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視線・姿勢・声の安定が信頼を作る。
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自信を示せば、聴衆は自然と味方になる。
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