「伝える」から「つながる」へ — 目線が変えるプレゼンの力 | デール・カーネギー東京
最近、まったく対照的な2つのプレゼンを見て、「人に伝わる話し方」の本質を改めて感じました。
1つは、研修参加者の女性が緊張を克服し、「自分」ではなく「聴衆」に意識を向けた瞬間。
もう1つは、堂々と話す2人のCEOが、自信に満ちていながらも聴衆とつながれていなかった場面です。
違いはただ1つ。“話しかける”のではなく、“ともに話す”姿勢です。
なぜ聴衆に意識を向けることが大切なのか?
自分の緊張や失敗ばかりを意識すると、話は硬くなり、聴衆には伝わりません。
一方で、聴衆に集中すれば、自然に表情・声・動きが変わり、つながりが生まれます。
研修の受講者も、3回目の発表で“聴衆との対話”を意識した瞬間、緊張が消えました。
まとめ:
自信は「内向き」ではなく「外向き」の意識から生まれるのです。
自信があっても伝わらない理由は?
多くのリーダーは、エネルギーや声の強さ、ユーモアで勝負しがちです。
しかし、それは「話しているだけ」で、「届いている」とは限りません。
メッセージを“ばらまく”のではなく、“届ける”意識が必要です。
まとめ:
力強さよりも、相手とのつながりが説得力を生むのです。
聴衆とつながる具体的な方法は?
効果的なのは、6秒間のアイコンタクトです。
一人に6秒間目を合わせることで、「自分に語りかけてくれている」と感じてもらえます。
15分のスピーチなら、50人の聴衆すべてに複数回目を合わせられる計算です。
この“6秒ルール”が、聴衆との距離を一気に縮めます。
まとめ:
目線は、最も強力なコミュニケーションツールです。
動きやジェスチャーはどう使う?
無目的な動きは逆効果です。話の焦点をぼかしてしまいます。
移動やジェスチャーは、「強調したい内容」を支えるときに限定しましょう。
動きそのものを見せるのではなく、メッセージを伝える補助として使うことが大切です。
まとめ:
動きは「主役」ではなく「脇役」。意図のある動きが説得力を生みます。
最後に意識すべきことは?
プレゼンは「全員に話す」のではなく、「一人ひとりと話す」ことです。
目線を合わせ、対話を続けることで、信頼と共感が生まれます。
これこそが、メッセージを“記憶”に変える秘訣です。
まとめ:
つながりこそが、プレゼンを「伝わる体験」に変える。
ポイントまとめ
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緊張よりも「相手」に意識を向ける。
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6秒ルールで自然な対話をつくる。
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動きは控えめに、意図をもって。
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聴衆を巻き込むことが、最大の説得力につながる。
行動の一歩
プレゼンテーション研修/リーダーシップ研修/ハイ・インパクト・プレゼンテーションで、「話す」から「伝わる」へ変わる力を、デール・カーネギー東京で学びましょう。
デール・カーネギー・トレーニングは1912年にアメリカで創設され、100年以上にわたり、世界中のビジネスリーダーに「伝える力」と「影響力」を提供してきました。
東京オフィスは1963年に設立され、日本企業や外資系企業のリーダーたちが、聴衆を魅了し、行動を促すプレゼン力を磨いています。