プレゼンテーション

プレゼンは身体で伝える技術 —— 声・エネルギー・ジェスチャーの極意 | デール・カーネギー東京

プレゼンテーションは、頭だけでなく身体の労働です。
声、呼吸、姿勢、そしてエネルギー。
これらすべてが、聴衆の心にどれだけ響くかを決めます。

エネルギーを出しすぎても、抑えすぎても伝わりません。
大切なのは、変化とバランスを持って「聴衆のリズムをつかむ」ことです。

プレゼンはフィジカルワーク

話すことは体力を使う行為です。
エネルギーが足りなければ声は届かず、聴衆は退屈します。
動きすぎると逆に落ち着かず、見ている人も疲れてしまいます。
重要なのは緩急のリズム。話の強弱をつけて、聴衆の注意を引き続けましょう。

注意力が続かない時代にどう向き合うか

SNSの1分動画文化の影響で、聴衆の集中力は急激に短くなっています。
同じ調子・同じトーンが続くと、すぐにスマートフォンに逃げられてしまいます。
声の強弱とテンポの変化で、聴衆の興味を引き戻すことが重要です。

声の使い方と「間(ま)」の力

ささやき声も、使い方次第で強い印象を与えます。
大切なのは、すべてを同じトーンで話さないこと。
そして、「間」を恐れないこと。
沈黙があるからこそ、前後の言葉が際立ち、聴衆の理解が深まります。

ジェスチャーは言葉と連動させる

身振りはメッセージと一体化させましょう。
過去を語るときは後ろを指し、自己を語るときは胸を指します。
聴衆を巻き込むときは腕を広げ、スケールを示すときは手の高さで表現します。
大きな動作も、意図が伴えば自然に見えます。

声を支える「呼吸」の鍛え方

歌手が腹式呼吸を使うように、スピーカーにも呼吸法が必要です。
お腹に手を当ててみましょう。
吸うときにお腹がふくらみ、吐くときにへこむのが理想です。
下腹で呼吸することで、安定した声と落ち着いた話し方が身につきます。

「気」を聴衆に届ける

日本語の「気」は、話し手の生命力そのものです。
そのエネルギーを、会場の後ろまで押し出すようにイメージしてください。
自分の中に閉じ込めず、聴衆に分け与える。
大きな動きと力強い声で、聴衆を巻き込みましょう。

練習は「言葉」だけでなく「身体」で行う

リハーサルは原稿を覚えるためではなく、
呼吸・動作・エネルギーのコントロールを身につけるためにあります。
身体の準備が整えば、当日の自信も自然と生まれます。

ポイントまとめ

  • プレゼンは身体を使う表現である。

  • 声の強弱とテンポで聴衆を惹きつける。

  • 「間」を恐れず、言葉を際立たせる。

  • ジェスチャーをメッセージと一致させる。

  • 腹式呼吸と「気」の投射でエネルギーを伝える。

行動の一歩

デール・カーネギー東京のプレゼンテーション研修ハイ・インパクト・プログラムで、身体全体で伝える表現力とステージプレゼンスを身につけましょう。

デール・カーネギー・トレーニングは1912年に米国で創設され、100年以上にわたり世界中のプロフェッショナルに「自信」「説得力」「影響力」を提供してきました。
東京オフィスは1963年設立。
日本のリーダーと国際的ビジネスパーソンのために、**“身体で伝えるプレゼンテーション”**を指導しています。

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