データプレゼンに命を吹き込む「ストーリーテリング」の力 | デール・カーネギー東京
なぜ多くの人がプレゼンに「ストーリー」を取り入れないのでしょうか?
データ中心の話題こそ、ストーリーテリングの出番です。
数字だけでは印象に残りません。
しかし、その数字の裏にある物語を語ることで、聴衆の心に残るプレゼンが生まれます。
「自分には話すストーリーがない」と思っている人も、実は日常の中に無数の物語を持っています。
ビジネスプレゼンにストーリーが必要な理由
聴衆はデータを覚えるのではなく、「意味」を覚えます。
数字の羅列ではなく、そこに至る過程を語ることで、論理と感情の両方に訴えることができます。
それが、説得力と共感を生む鍵です。
「数字の背景=WHY」を語る
多くの報告では「結果」しか伝えられません。
「今年はインフルエンサー活用を強化します」
それでは情報であって、納得ではありません。
その**背景や理由(WHY)**を語ることで、聴衆は初めて「なぜそれが重要か」を理解します。
データを物語に変える方法
たとえば次のように語るとどうでしょう。
「1月、マーケティング部の高橋さんと鈴木さんが、競合のZ社がインフルエンサーを使ってEC売上を伸ばしていると知りました。
ROIを調べた結果、3ヶ月の試験運用でEC売上が27.5%増加しました。」
この短いエピソードには、登場人物・時系列・リスク・成果がすべて入っています。
単なる数字の報告よりも、はるかに説得力があります。
背景を語ることで信頼が生まれる
データだけでは批判の余地が残ります。
意思決定の「背景」を共有することで、聴衆の意識を「反論」から「理解」へと変えることができます。
これが、社内の共感と協力を引き出す力です。
ストーリーは身の回りにある
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チーム内の経験 
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自分自身の体験 
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メディアやリサーチで見た事例 
あらゆる数字の裏に「人」と「出来事」の物語があります。
それを意識的に収集・整理することで、いつでも説得力のある話ができるようになります。
ストーリーで数字に命を与える
実在する人物名やエピソード、具体的な時期を盛り込むことで、聴衆に「信頼」と「リアリティ」を感じさせます。
プレゼンが単なる報告ではなく、「共感を呼ぶ旅」になります。
ポイントまとめ
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データは情報を伝えるが、ストーリーは人を動かす。 
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「なぜ(WHY)」を語ることで共感が生まれる。 
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実際の人物・時期・成果を交えて具体的に話す。 
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日常の中にある小さな物語をストックしておく。 
行動の一歩
デール・カーネギー東京のプレゼンテーション研修で、数字を“語る”のではなく、“伝える”ストーリーテリング力を身につけましょう。
デール・カーネギー・トレーニングは1912年に米国で創設され、
世界中のビジネスリーダーに「人を動かす話し方」を教えてきました。
東京オフィスは1963年に設立され、
日本企業と国際的組織のために、数字に命を吹き込むプレゼン技術を提供しています。
