プレゼンテーション

プレゼンで「事実・データ・意見」をどうバランスさせるか — デール・カーネギー東京

経営層に対して、どこまで「意見」を言うべきか?

ビジネス・プレゼンテーションでは、事実・データ・調査結果・個人の見解を組み合わせて話します。しかし、どこまで聴衆を導くべきでしょうか?
単に情報を並べて判断を委ねるのか、それとも自分の結論に導くのか。日本企業の聴衆は「専門性」を求める一方、「上から目線」を嫌います。その微妙なバランスを取れるかどうかが、真のプレゼンテーション・マスターを分けるのです。

ミニサマリー:
証拠と謙虚さを両立させることで、信頼されるプレゼンが生まれます。

「押しつけ」にならずに信頼を得るには?

データだけでは人は動きません。聴衆の現実とつなげる必要があります。最も説得力があるのは、話し手自身の実体験です。次に他者の経験、最後に公開データ。特に日本では、海外のデータは「日本には当てはまらない」と軽視されがちです。日本の事例・日本語データを加えることで、信頼性は格段に高まります。

ミニサマリー:
「自分の経験」と「日本の事例」こそが、最強の説得材料です。

データばかりのスライドでは何が起きるか?

多くのプレゼンターは過去の資料を再利用し、データを詰め込んだままです。しかし聴衆が本当に知りたいのは「この数字は自分に何を意味するのか?」。
そこで効果的なのが**修辞的質問(rhetorical question)**です。
「この傾向はあなたのチームにどんな影響を与えるでしょうか?」
「このリスクはあなたの顧客にも当てはまりますか?」
こうした問いかけは、聴衆に考えさせながら、対話的なプレゼンを生み出します。

ミニサマリー:
「質問で導く」ことで、データが会話に変わります。

意見を主張しても反発されない方法とは?

日本の聴衆は、強い断定を嫌う傾向があります。そこで有効なのがやわらかい表現です。
「こういう見方もあります」
「専門家の多くはこう考えています」
「私が興味深いと思うのは…」
こうした言い回しで意見を提示すれば、反発を避けながら説得できます。東京のリーダーシップ研修やプレゼンテーション研修で特に重視されるスキルです。

ミニサマリー:
やわらかい表現が、共感と信頼を生み出します。

重要なポイント

  • 証拠と謙虚さのバランスを取る。

  • 体験と日本の事例で信頼を築く。

  • 修辞的質問で聴衆を巻き込む。

  • やわらかい表現で反発を防ぐ。

リーダーシップやプレゼン力を次のレベルへ。

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デール・カーネギー・トレーニングは、1912年米国創設以来、リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション、エグゼクティブ・コーチング、DEIなど、世界中で100年以上企業と個人を支援してきました。東京オフィスは1963年設立、日本企業と外資系企業の成長を支え続けています。

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