プレゼンテーション

どこまでが“ちょうどいいエネルギー”?モチベーションと圧迫感の境界線を見極めるプレゼン術

プレゼンで「エネルギーが強すぎる」と言われたら?

60名のマネージャー研修で、「声が大きすぎる」「エネルギーが高すぎる」とのフィードバックを受けたことがあります。
しかしクライアントの狙いは、「コロナ禍で沈んだモチベーションを取り戻すこと」。広い会場、6名×10テーブルという規模で全体を鼓舞するには、発信側も高いエネルギーで臨む必要がありました。
結果的に「パワフル」「モチベーティング」「熱意が伝わる」といった声が大多数。少数が圧倒されたとしても、目的を達成したと言えます。

ミニサマリー: 全員に合わせてトーンを下げるよりも、目的に沿って“会場全体を動かす”ことを優先すべきです。

ビジネスプレゼンでは、どこまでエネルギーを出すべきか?

モチベーション講演とは違い、通常のビジネスプレゼンは情報共有と問題解決が中心。したがって「強弱のリズム」が鍵になります。
重要なポイントでは一気にテンションを上げ、説明部分では落ち着いたトーンに戻す。クラシック音楽のように、山と谷があることで全体が引き立ちます。

ミニサマリー: 一定のトーンでは眠くなる。強弱のリズムが聴衆を惹きつける。

聴衆や自分のブランドに合わせてエネルギーを調整すべき?

もちろんです。技術系の聴衆には冷静で論理的な話し方が合い、営業系の聴衆には情熱的なトーンが求められます。
自分の職業ブランドと一致したエネルギーレベルで話さなければ、信頼性が下がります。
たとえば「静かなトレーナーがモチベーション研修を売る」のは、矛盾そのものです。

ミニサマリー: プレゼンのエネルギーは、自分のブランドと聴衆の期待に一致させることが不可欠です。

伝え方と内容が一致しないとどうなる?

1960年代にアルバート・メラビアン教授が発見したように、「話の内容」と「伝え方」が一致しないと聴衆は混乱します。
現代では、その瞬間にスマホを取り出してSNSに逃げてしまうのです。
感情を動かしたい場面では声・表情・動きを大きく。静かな場面では穏やかに。最初から最後まで単調では、メッセージが届きません。

ミニサマリー: 内容と伝え方の一致(コングルエンス)が、聴衆の集中を引き寄せる鍵です。

要点まとめ

  • 一部が高エネルギーを苦手としても、大多数には効果的。

  • 強弱をつけて話すことで、集中と感情移入を生む。

  • 聴衆タイプと自分のブランドに合わせてトーンを調整する。

  • 内容と話し方の一致が信頼と印象を高める。

声・エネルギー・表現力を自在にコントロールしたい方へ。

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デール・カーネギー・トレーニングは、1912年米国創設以来、リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション、エグゼクティブ・コーチング、DEIなど、世界中で100年以上企業と個人を支援してきました。東京オフィスは1963年設立、日本企業と外資系企業の成長を支え続けています。

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