プレゼンテーション

プレゼンで築く「個人ブランド」— 聴衆を“見ない”スピーカーはブランドを壊す

なぜ「パーソナル・ブランディング」の講演が、講師自身のブランドを壊すのか?

本当のパーソナル・ブランディングとは、「役立つ・興味深い」情報を、プロフェッショナルで魅力的に伝えることです。
しかし、“役立つ”の定義は聴衆によって異なります。
難しすぎれば「自分を馬鹿にされた」と感じ、簡単すぎれば「見下された」と感じる。どちらもブランドの信頼を失います。

あるスピーカーは、自身の巨大グローバル企業での経験を延々と語りましたが、聴衆は中小企業の参加者。まるで別世界の話に皆が白け、結果として彼女のブランドは40分で崩壊しました。

ミニサマリー: ブランド構築は、自分ではなく“相手”を中心に考えるところから始まる。

どうすれば聴衆レベルに合わせて内容を調整できる?

事前に参加者リストを確認しましょう。もし個人情報の都合で共有されなくても、早めに会場入りし名刺交換すれば十分情報は得られます。
役職・業界・企業規模を知ることで、その場で話の深さを調整できます。

ミニサマリー: 名刺1枚から得られる情報を武器に、リアルタイムでメッセージを最適化せよ。

「良い情報」だけでは人を動かせない理由

珍しいデータや専門的情報を持っていると、それ自体で聴衆を惹きつけられると錯覚します。
しかし、伝え方が悪ければ価値は半減。
東京で聞いた海外スピーカーの講演は、関西の専門家向けの“練習版”でした。
内容は高度すぎ、聴衆の多くは置き去り。発信者中心の自己満足に過ぎませんでした。

ミニサマリー: 内容よりも重要なのは“伝える相手”への適応力です。

なぜスライドの作り方がブランドを決めるのか?

デザインが美しくても、読めなければ意味がありません。
小さすぎる文字、情報の詰め込み、1枚に複数グラフ——これはすべて「非プロ仕様」です。
「1スライド=1メッセージ」が基本。視覚的明快さが専門性を支えます。

ミニサマリー: スライドの整理はブランドの整理。見やすさは信頼そのものです。

企業ブランドも同時に壊していないか?

プレゼンは個人だけでなく、企業全体を代表します。
印象の良いスピーカーは会社全体の評価を上げ、退屈で傲慢なスピーカーはブランド価値を下げます。
「その人=会社の縮図」として見られることを忘れてはいけません。

ミニサマリー: あなたのプレゼンは、あなたの会社の評判を左右している。

要点まとめ

  • 聴衆の知識レベルに合わせて内容を調整する。

  • 情報の価値より“伝え方”がブランドを決める。

  • スライドは1枚1メッセージで構成する。

  • プレゼンは個人ブランドだけでなく企業ブランドも映す。

  • 自己PRよりも“相手中心の価値発信”が信頼を生む。

自分も企業も輝かせるプレゼンをしたい方へ。

デール・カーネギー・トレーニング東京の「ハイ・インパクト・プレゼンテーション」では、
エグゼクティブ・マネージャー・専門家が“聴衆中心のブランド発信力”を身につけます。
👉デール・カーネギー・東京にプレゼンテーション研修について無料相談を申し込みください。

 

デール・カーネギー・トレーニングは、1912年米国創設以来、リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション、エグゼクティブ・コーチング、DEIなど、世界中で100年以上企業と個人を支援してきました。東京オフィスは1963年設立、日本企業と外資系企業の成長を支え続けています。

関連ページ

デール・カーネギー・東京・ジャパンでは、最新情報やビジネス・職場・プライベートの課題を解決する
重要なテクニックなどをご紹介するメールマガジンを配信しています。