情熱はどこまで出していい?— モチベーション・プレゼンにおける“エネルギーの最適化”とは
聴衆が「情熱的で素晴らしい」と言う人もいれば、「強すぎる」と言うのはなぜ?
先日、日系・外資混在のマネージャー向けにモチベーション講演を行いました。
結果は賛否両論。「情熱的で感動した!」という声と、「声が大きすぎる」との指摘が両立していました。
でも、プレゼンの目的が「人を動かすこと」なら、静かな語り口では届かないのです。
ミニサマリー: 反応の違いは聴衆の性格タイプの差。目的に合わせてエネルギーを調整しよう。
ビジネス・プレゼンの4つの目的とは?
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Inform(伝達): 結果・方針・戦略などの情報共有。
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Impress(印象づけ): 信頼とブランド力を高める。
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Entertain(楽しませる): 会食・式典などで場を盛り上げる。
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Motivate(動かす): 行動を促し、信念を呼び起こす。
今回の講演は「Motivate」型。コロナ禍で沈んだ士気を再点火するためには、エネルギーと情熱が不可欠です。
ミニサマリー: 「伝える」ではなく「動かす」目的なら、強いエネルギーが必要。
控えめな聴衆に合わせてトーンを下げるべき?
いいえ。
どの会場にも内向的で穏やかな“アミアブル型”はいます。彼らには強い表現が刺激的に感じられるかもしれません。
しかし、スピーカーの使命は全員ではなく“大多数”に届くこと。全員を満足させようとすれば、誰の心にも響かなくなります。
ミニサマリー: “全員にウケる”より“大多数を動かす”のがプロのスピーカー。
声と動きを使ってメッセージを強調する方法
全ての言葉を同じ強さで話す必要はありません。
キーワードは声の強弱・スピード・間で際立たせましょう。
たとえば「Each word」「the way we deliver」「different value」といった部分に変化をつけると、聴衆の集中が高まります。
声・動作・表情を組み合わせると、メッセージが立体的に響きます。
ミニサマリー: 声・ジェスチャー・間のリズムで、言葉を“生きたエネルギー”に変える。
なぜバリエーションが聴衆の集中を保つのか?
単調さは敵です。常に強く話しても、ずっと穏やかでも、聴衆はスマホに逃げてしまいます。
クラシック音楽のように、強弱・緩急・静動の“波”があるからこそ人は聴き続けます。
話の中に小さなドラマを散りばめましょう。それが飽きさせない秘訣です。
ミニサマリー: トーンの変化と小さなドラマが、聴衆を最後まで引きつける。
要点まとめ
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プレゼンの目的に応じてエネルギー量を調整する。
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モチベーション講演では情熱が必須。
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“全員満足”を狙うより“大多数の共感”を狙う。
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声の抑揚・間・ジェスチャーを組み合わせる。
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単調さを避け、リズムと変化を持たせる。
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