リーダーシップ

2025年、ビジョン・ミッション・バリューは“まだ”重要―ただし本物にできるリーダーだけが活かせる

なぜ昔はビジョンが嘲笑されたのか?

1980〜90年代のビジョンは、陳腐・長文・抽象的で“眠くなる文書”。現場には無関係と見なされ、シニカルな文化では嘲笑の対象でした。
今は主流になったものの、思い出せないビジョンは機能しません。

ミニサマリー: かつての敗因は陳腐化と冗長さ。2025年は「記憶され、使われる」ことが生命線。

社員は自社のビジョン/ミッション/バリューを本当に知っているか?

多くは知りません。壁の額を伏せて暗唱テストをすると、沈黙が走る。緻密さに誇りを持つ日本でも記憶率は低く、伝達と当事者意識の欠落を示します。覚えていなければ、体現できない。

ミニサマリー: 暗唱不可=浸透不全。記憶なき文化は根付かない。

なぜ多くのステートメントは心を動かさないのか?

落とし穴は二極化:

  • 長すぎて覚えられない

  • 短すぎて意味がない
    さらに、トップだけで作って現場の言葉になっていない。仮に共創しても、人の入れ替わりで所有感が薄れるため、継続的な再インストールが必要です。

ミニサマリー: 長文・スローガン・他人事の三悪でエンゲージメントは死ぬ。

日々の仕事に“埋め込む”には?

儀式化が最強。リッツ・カールトンは毎シフトで価値観を確認。これに着想を得て、デール・カーネギー東京は毎朝「Daily Dale」を実施し、メンバーが交代で進行・暗唱・人間関係原則(全60)をショート議論。職位を問わない司会ローテーションが所有感を深めます。

ミニサマリー: 反復×物語×当番制が、文化を“筋肉”に変える。

「戦略ビジョン」も必要か?

必要です。ビジョン/ミッション/バリューは存在意義(アイデンティティ)、戦略ビジョンは進路(方向性)。パンデミック期、デール・カーネギー東京は戦略ビジョンを追加し針路を明確化。2025年の不確実性には羅針盤+地図の両方が要ります。

ミニサマリー: 文化の羅針盤+戦略の地図=変化に強い組織。

2025年、ビジョンを“生かす”ためにリーダーがすべきこと

四半期ごとに暗唱テストで現実確認。弱ければ、文章の再設計埋め込みの再構築(毎朝の儀式、価値観ストーリー共有、評価・表彰を価値観連動)へ。ビジョンは壁紙ではなくOSです。

ミニサマリー: 記憶を測り、儀式にし、評価に結び、行動へ落とす。

要点まとめ

  • 覚えられないものは、守れない。

  • 長文と空疎スローガンを排し、記憶できる言葉に。

  • 毎日の儀式・当番制・ストーリーで定着。

  • 人の入替に合わせて所有感を再インストール。

  • 文化の羅針盤+戦略の地図で実行を加速。

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覚えやすい言葉に磨き上げ、日次儀式と評価設計で“生きた文化”を組織OSとして実装します。

デール・カーネギー・トレーニングは、1912年米国創設以来、リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション、エグゼクティブ・コーチング、DEIなど、世界中で100年以上企業と個人を支援してきました。東京オフィスは1963年設立、日本企業と外資系企業の成長を支え続けています。

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