リーダーシップ

リーダーが人を育てる「SERの法則」 — Strength(強み)Evidence(根拠)Relevance(関連性)で伝える力を磨く

映画『いつも心に太陽を』(To Sir, With Love)で、シドニー・ポワチエ演じる教師は、生徒たちの可能性を信じ、励ましによって人生を変えました。
ビジネスの世界でも、リーダーには4つの仕事があります。
仕組みを回す、ビジョンを示す、目的を説明する、そして人を育てる。
その中で最も難しいのが「人を育てるコミュニケーション」です。

なぜ今のリーダーは人をうまく励ませないのか?

かつては「給料をもらっているのだから頑張るのが当然」という時代。
上司が褒める文化など存在しませんでした。
しかし今は、適切なフィードバックが部下のモチベーションを左右します。
その鍵が SER(Strength・Evidence・Relevance) です。

ミニサマリー:
管理から育成へ。時代が変われば、伝え方も変わる。

「S=Strength(強み)」とは?

多くの上司は「ミス探し」に忙しく、「良い点探し」をしていません。
欠点ではなく、成果の中にある強みを見つけて伝えることが重要です。
「Good job(よくやった)」では伝わりません。
具体的に、何をどう良くやったのかを明確に伝えることで、人は伸びます。

ミニサマリー:
具体性のない褒め言葉はノイズ。強みを伝えると人は成長する。

「E=Evidence(根拠)」とは?

本気で見ていない上司の言葉は、すぐに見抜かれます。
具体的な事例を示すことで、褒め言葉が「本物」になります。
「クライアント提案書の構成とデータ分析は非常に説得力がありました」
この一言が、相手に「見てもらえている」という信頼を生みます。

ミニサマリー:
根拠のある褒め言葉が、信頼を築く。

「R=Relevance(関連性)」とは?

多くの上司がここで止まります。
良い仕事を認め、根拠を示した上で、もう一歩踏み込みましょう。
**「その成果が、本人にどんな価値をもたらすか」**をつなげるのです。
「あなたのデータ分析力は、将来のリーダーとしての強みになります」
この一言で、モチベーションは数倍に上がります。

ミニサマリー:
褒め言葉に「意味」を与えると、人は自発的に動く。

SERの法則がチームを強くする理由は?

リーダーがSERを使って時間をかけて伝えると、
熱意・信頼・生産性が高まります。
モチベーションの高いチームは、常に競合を上回ります。
最も必要なのは「時間をかけて良い点を見つけ、伝える意識」です。

ミニサマリー:
「時間をかけて認める」ことが、最高の投資。

要点整理

  • 人を育てることこそリーダーの最重要コミュニケーション。

  • SER(強み・根拠・関連性) を使えば、褒め言葉が成果を生む。

  • 具体的かつ根拠のある認識が、信頼とモチベーションを高める。

  • 「本人の成長」と「会社の未来」をつなげて伝える。

  • 時間を使って部下を認めることが、最も生産的な投資。

「人を動かす褒め方」と「SERによるフィードバック力」を学びましょう。

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