エグゼクティブ・プレゼンスと残心 — 日本のリーダーが放つ存在感の極意 | デール・カーネギー・トレーニング東京
なぜ一部のリーダーは、話さなくても人を惹きつけるのか?
日本の企業からよく相談を受けるのが「経営層にもっと存在感を持たせたい」という課題です。
この「存在感」を表す日本語が、武道の概念 残心(ざんしん) です。
型(型)を終えた後も集中力と気迫が残るように、リーダーも話し終えた後にエネルギーを残します。
ビジネスではこれを エグゼクティブ・プレゼンス(Executive Presence) と呼びます。
ミニサマリー: 残心とは「話し終えた後も残る力」。これが本当の存在感です。
存在感を体現するリーダーとは?
私が新生銀行にいた頃、サンタンデール銀行のCEO エミリオ・ボルティン氏が日本を訪れました。
彼が会議室に入った瞬間、空気が変わりました。
背は高くなくても、圧倒的なエネルギーと情熱でその場を支配していました。
彼は「お金持ちだから存在感がある」のではなく、「存在感があったから成功した」のです。
ミニサマリー: 肩書や資産ではなく、信念とエネルギーが人を動かす。
どうすれば「残心」を身につけられるのか?
① エネルギーを高める
プレゼンスの源はエネルギー。
声を張るというより、集中度と強度を上げることです。
通常より20%強いエネルギーで話すと、自信が自然に伝わります。
② 間(ま)を取る
早口は説得力を奪います。
言葉の間(ま)こそが、余裕と自信の証。
聞き手が内容を咀嚼できる時間を与えましょう。
③ キーワードを強調する
全ての言葉を同じ強さで話すのではなく、伝えたい単語を際立たせます。
冗長な表現を削り、端的に話すことでメッセージが際立ちます。
④ 目線でつなぐ
視線をばらまかず、一人ひとりの目を6秒見てから次へ。
「自分だけを見てくれている」と感じさせることが信頼を生みます。
⑤ 姿勢で語る
立つ・座る姿勢は意外と見られています。
片足重心や猫背は存在感を奪います。
背筋を伸ばし、動きを最小限に抑えると、強さが際立ちます。
ミニサマリー: 残心をつくるのは、声・間・視線・姿勢の4つの調和です。
真のプレゼンスはどこから生まれるのか?
本物の存在感は、内側の確信から滲み出るものです。
自分のメッセージを心から信じる時、声・目線・体すべてが一体化します。
それが残心の本質です。
ミニサマリー: 存在感とは「内なる確信」が外に現れた状態です。
重要なポイント
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残心 (ざんしん) は日本文化に根差したエグゼクティブ・プレゼンスの概念。
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エネルギー・間・姿勢・視線が存在感を構成する。
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内面の信念と外面の表現を一致させることで信頼が生まれる。
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エグゼクティブ・プレゼンスを高めたい方へ。
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デール・カーネギー・トレーニングは、1912年米国創設以来、リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション、エグゼクティブ・コーチング、DEIなど、世界中で100年以上企業と個人を支援してきました。東京オフィスは1963年設立、日本企業と外資系企業の成長を支え続けています。