リーダーシップ

チームは自然に育たない — 現代日本でリーダーが果たすべき「真の役割」 | デール・カーネギー・トレーニング東京

「チームは自走する」という誤解

チームは繊細で壊れやすく、不安定な存在です。
放っておいても育ちません。リーダーの継続的な関与が必要です。
そして、「スターの集まり」は必ず「スター・チーム」に敗れます。
勝つのは、互いに信頼し合い、団結したチームです。

ミニサマリー: 真のチームは偶然ではなく、リーダーが意図的に育てる。

1. リーダーの役割 — 指揮者になる

リーダーはオーケストラの指揮者のような存在です。
個々の才能をまとめ、調和させ、一つの音楽に仕上げます。
その中心にあるのは、コミュニケーションと人間力です。

地位や肩書きでは信頼は得られません。
一貫性、共感、明確な方向性がチームを結束させます。

ミニサマリー: リーダーシップとは「制御」ではなく「調和」の技術。

2. 弱点を直すより、強みを伸ばす

多くのリーダーは「できない人を助ける」ことに時間を費やします。
しかし本当に成果を生むのは、強みを持つ20%が80%の成果を出す構造です。
弱点補強ではなく、強みの最大化を。これがチームを飛躍させる鍵です。

ミニサマリー: 弱点の修正より、強みの活用に時間を使おう。

3. 役割の明確化 — 一度伝えただけでは不十分

「伝えたつもり」では伝わっていません。
指示は繰り返し、確認し、フォローアップする必要があります。
マイクロマネジメントに陥らず、早期に問題を把握して軌道修正するのがリーダーの仕事です。

ミニサマリー: 明確さは一度きりではない。常に再確認が必要。

4. 内部抗争ではなく、協働を促す

多忙な職場では、他部署を「敵」とみなす文化が生まれやすい。
しかし、本当の敵は社内ではなく競合企業です。
リーダーは組織全体を勝利に導く「統合者」でなければなりません。

ミニサマリー: 真のリーダーは社内の壁を壊し、社外の敵に勝つ。

5. 意図的なチームビルディング

リモートワークが当たり前になった今、自然な交流は激減しました。
だからこそ、リーダーは意図的につながる機会を作る必要があります。
タウンホール、ブレスト会、チームランチ、異部門プロジェクトなど、
「人が会う」仕組みを設けることが絆を強くします。

私自身の失敗例があります。
2020年初頭に採用した若手社員は、コロナ禍でほぼ在宅勤務。
社内に親しい仲間がいなかった彼女は、パンデミック後に退職しました。
オンラインの交流だけでは、本当のつながりは生まれないのです。

ミニサマリー: チームの絆は画面越しでは育たない。リーダーが「場」を作る。

リーダーの使命 — 育て、守り、つなぎとめる

人口減少が進む日本で、優秀な人材をつなぎとめることは生存戦略です。
チームビルディングは「ソフトスキル」ではなく、経営そのものです。
体系的に学んだ人は少なく、多くのリーダーが試行錯誤で学んでいます。
始めるのに最適な時期は昨日。次に良いのは、今日です。

ミニサマリー: チーム育成は最強の競争優位。今すぐ始めよう。

重要なポイント

  • チームは自然にできない。リーダーが設計し、維持するもの。

  • 強みに焦点を当て、全体最適を追求する。

  • 明確な役割分担と継続的な対話が欠かせない。

  • 社内ではなく「市場で勝つ」意識を共有する。

  • コミュニケーションの頻度が離職率を左右する。

強く結束したチームを作りたい経営者・リーダーの皆さまへ。

👉 無料相談を申し込む — デール・カーネギー・トレーニング東京のリーダー育成プログラムで、「つながり」と「成果」を両立させる実践的チームビルディングを学びましょう。

デール・カーネギー・トレーニングは1912年に米国で創設され、
リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション、チームエンゲージメントなどの分野で
100年以上にわたり世界のビジネスを支援しています。
東京オフィスは1963年設立以来、日本企業と外資系企業のリーダー育成を支え続けています。

関連ページ

デール・カーネギー・東京・ジャパンでは、最新情報やビジネス・職場・プライベートの課題を解決する
重要なテクニックなどをご紹介するメールマガジンを配信しています。