リーダーシップ

リーダーのためのスピーチ術 — 信頼と影響力を高める7つのポイント

最近、SNSで民主党大会(DNC)のスピーチ動画が溢れています。
どの政治家も堂々としており、説得力があり、明らかに入念に練習を積んでいます。

一方、私たちビジネスリーダーはどうでしょう?
同じように「人を動かす」目的を持ちながら、準備も練習もせずに壇上に立つ人が多いのが現実です。
結果として、社員や聴衆に「この人、本当にリーダーなのか?」という疑念を抱かせてしまいます。

なぜ「即興スピーチ」は危険なのか?

ある新入社員が、「会社のトップのスピーチが下手でがっかりした」と話していました。
リーダーの話し方一つで、会社全体の印象が悪くなる。
つまり、あなたのスピーチは「あなた個人」だけでなく「会社の顔」でもあるのです。

ミニサマリー: 一度のスピーチで、信頼を築くことも壊すこともできる。

信頼されるリーダーの話し方7つの原則

1. リハーサルは必須。

時間がなくても最低1回は練習しましょう。
準備不足は「プロ意識の欠如」として見られます。
たった10分の練習で、信頼を何倍にも高めることができます。

ミニサマリー: 一度の練習が、一生の信頼を守る。


2. 「本物の」アイコンタクトを取る。

会場をただ見渡すのではなく、一人ひとりと6秒間の目の交わりを。
短すぎず、長すぎず。
その瞬間、相手は「自分に語りかけられている」と感じます。

ミニサマリー: 6秒の目線で、6か月の信頼を得る。


3. 顔の表情がスライドより強い。

最強のビジュアルはスライドではなく「あなたの顔」。
表情が感情と誠実さを伝えます。
能面のような無表情ではなく、表情豊かに語りましょう。

ミニサマリー: 顔は、最も強力なメッセージツール。


4. 声に抑揚をつける。

大きな声だけが「力強さ」ではありません。
音量・速度・間の使い分けが聴衆を惹きつけます。
ささやくように語る瞬間こそ、最も注目が集まるのです。

ミニサマリー: 抑揚のある声は、聴衆の心を動かす。


5. ジェスチャーで強調する。

動作は言葉を補強します。
ただし15秒以上同じポーズを続けないこと。
手をポディウムに置かず、自由に動かすことでメッセージに力が宿ります。

ミニサマリー: 手の動きも、言葉の一部。


6. 「間」を恐れない。

沈黙は敵ではなく味方。
一拍の間が、メッセージに深みを与えます。
言葉の「余白」が、説得力を生むのです。

ミニサマリー: 沈黙こそ、最強の説得ツール。


7. 姿勢でリーダーシップを示す。

背筋を伸ばし、堂々と立つ。
姿勢が「自信と信頼」を伝えます。
猫背やカジュアルな立ち方は「不真面目」「頼りない」と見られがちです。

ミニサマリー: 姿勢が、あなたの信頼を語る。

なぜ日本ではこれが大きな差を生むのか?

日本の経営者スピーチのレベルは驚くほど低い。
だからこそ、この7つの基本を押さえるだけで、上位5%に入れます。
「話す力」を磨くことは、リーダーとしての最大の資産です。

ミニサマリー: スピーチ力=リーダーシップ力。

重要なポイント

  • スピーチはあなたの信頼と会社の顔。

  • 準備と練習はプロの証。

  • 目線・表情・声・ジェスチャー・間・姿勢の7要素を意識する。

  • 小さな改善が、圧倒的な印象の差を生む。

  • 日本では基準が低い分、努力の効果が大きい。

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デール・カーネギー・トレーニングは、1912年米国創設以来、リーダーシップ、プレゼンテーション、セールス、エグゼクティブ・コーチングなどを通じて、世界中の経営者・リーダーを支援しています。
東京オフィスは1963年設立。日本の経営者・幹部に「伝わる力」を提供し続けています。

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