日本のリーダーが問われる「Do(行動)」と「Be(あり方)」のバランス|デール・カーネギー東京
リーダーにとって大切なのは「何をするか」か、それとも「どんな人であるか」か?
私たちはキャリアの多くを「成果を出すこと」に費やしてきました。
しかしリーダーになった瞬間、求められるのは「結果」だけでなく「存在のあり方」です。
自分とは異なる価値観・動機・性格を持つ人々を導くには、単に“やること”を指示するだけでは不十分です。
「上司のようになれ」という古い考え方は、今の時代では通用しません。
ミニサマリー:
リーダーの真価は「やること」よりも「あり方」にある。
部下は「何を言うか」より「誰であるか」を見ている
部下は「上司観察のプロ」です。
声のトーン、表情、雰囲気の変化を敏感に察知します。まるでサバンナのガゼルがライオンの機嫌を読むように。
ある朝、私が無意識にストレスを顔に出していた時、部下に「大丈夫ですか?」と聞かれたことがあります。自覚がなくても、感情は伝わってしまうのです。
ミニサマリー:
リーダーの表情がメッセージになる。自覚ある態度が信頼を生む。
「言うこと」と「やること」を一致させる
人は一貫性のあるリーダーを信頼します。
会社の「ビジョン・ミッション・バリュー」を壁に掲げる企業は多いですが、管理職がそれを覚えていないケースは驚くほど多い。
覚えていないものは実践できません。
あなた自身はそれを覚えていますか?そして、行動で示していますか?
ミニサマリー:
理念は壁に飾るものではなく、行動で体現するもの。
「Do」が「Be」を飲み込むとき
現代の日本企業では、終わりのない会議、メールの洪水、膨大なタスクに追われ、
「どうあるべきか」を考える余裕がなくなりがちです。
その結果、感情的に叱責したり、会社の価値観と矛盾した行動を取ってしまう。
リーダーが「やること」と「あり方」を一致させない限り、信頼はすぐに失われます。
ミニサマリー:
行動が理念とずれると、信頼が壊れる。静かな一貫性こそが影響力の源。
リーダーシップは「内面から外へ」のプロセス
真のリーダーシップは内面から始まります。
心の中が整っていないと、どんな言葉も行動も人には響きません。
自分に問いかけてみましょう。
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私の行動は、私の価値観と一致しているか?
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ミッションを「語る」だけでなく「体現」しているか?
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プレッシャーの中でも一貫性を保っているか?
この内省が、あなたを“信頼されるリーダー”へと導きます。
ミニサマリー:
リーダーシップとは「仮面」ではなく「鏡」。行動は内面を映し出す。
要点整理
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リーダーの価値は「行動」と「あり方」の一致にある。
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部下はあなたの言葉より態度を見ている。
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会社の理念を「記憶」ではなく「行動」で示す。
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多忙な中でも自己省察の時間を持つ。
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一貫性と誠実さが、人を惹きつける最大の資質。
あなたのマネージャーは「言うこと」と「やること」が一致していますか?
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デール・カーネギー・トレーニングは、1912年米国創設以来、リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション、エグゼクティブ・コーチング、DEIなど、世界中で100年以上企業と個人を支援してきました。東京オフィスは1963年設立、日本企業と外資系企業の成長を支え続けています。