感情と決断力のバランス — 現代日本のリーダーに求められる新しいリーダー像
厳格な上司から共感型リーダーへ:時代が求める変化
私はかつて、厳格で信頼される上司から、柔軟で感情的知性(EQ)の高いリーダーへと急激に変化しました。
部下の気持ちを優先し、フィードバックを重視するスタイルでしたが、優しさだけでは結果が出ないという壁に直面しました。
驚くことに、厳しい上司よりも「優しいリーダー」のほうが、結果を出すのが難しかったのです。
なぜなら、共感と決断のバランスを取り続けることが容易ではないからです。
ミニサマリー: 現代のリーダーには、優しさと強さの両立が求められる。
なぜ「ワンマン型リーダー」は時代遅れになったのか?
かつての日本企業は、上意下達が当たり前でした。
しかし今の若い世代は、共感・目的・対話を求めています。
彼らは「命令」ではなく、「共感」をベースに動きます。
ただし、迎合しすぎると組織の方向性が曖昧になり、成果が犠牲になる危険もあります。
ミニサマリー: 「人重視」リーダーシップは、結果を軸にしてこそ成り立つ。
どうすれば独裁ではなく成果を出せるのか?
今必要なのは、「命令」ではなく「共感による統合」を実現するリーダーです。
そのためには、チームメンバー一人ひとりの動機と価値観を理解し、組織の目的に結びつける力が欠かせません。
「全員が同じ考え」と思い込むのは危険です。
多様な価値観を束ねるのがリーダーの仕事です。
全員が成長し、幸せを感じられる環境が、結果的に企業の繁栄をもたらします。
ミニサマリー: 指示ではなく「方向性の共有」が、チームを動かす原動力。
チームと意見が食い違った時、リーダーはどうすべきか?
近年の「オフィス回帰」を巡る議論にも見られるように、リーダーとチームの意見が対立する場面は増えています。
職場は民主主義ではないため、最終決定はリーダーが下す必要があります。
しかし、その際も率直な対話を通じて意見を聞き、メンバーの尊重を示すことが大切です。
リーダーの真価は、「方針を曲げずにチームをまとめる力」にあります。
ミニサマリー: 優れたリーダーは、対話を歓迎しつつ方向性を見失わない。
要点まとめ
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現代のリーダーには「共感力」と「決断力」の両方が必要。
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「命令型リーダー」は終焉、だが「迎合型」では成果が出ない。
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部下の動機を理解し、組織目標と結びつけることが鍵。
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意見の対立を恐れず、オープンな対話と明確な方針を両立する。
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