リーダーシップ

日本で家族を守るリーダーシップ:まれでも致命的な侵入犯罪にどう備えるか | デール・カーネギー東京

なぜ今、日本でも「家庭の危機管理」を考えるべきなのか?

日本は世界でも安全な国とされています。しかし、いわゆる「ルフィ」グループによる高齢者宅への侵入事件や、近隣トラブルが凶悪化したケースを目にすると、「日本では起きない」という前提は揺らぎます。

会社ではリスク管理をするのに、家では「大丈夫だろう」で済ませてしまう——ここにギャップがあります。リーダーであるなら、家族にもシンプルで実行できる安全手順を用意しておくべきです。

ミニサマリー: 「起きない」ではなく「起きたらどうする」で考えるのがリーダーの発想です。

第一防衛線はどこか?——玄関対応を標準化する

多くの侵入は「ドアを開けてしまった」瞬間に成立します。だからこそ、玄関の対応をルール化することが重要です。

  • 可能なら宅配ボックス・置き配を使う

  • インターホンやカメラで必ず確認する

  • 「サインが必要」と言われたら、伝票と会社名を置いてもらい、後で自分で手配する

  • 不審・不自然・急かす口調のときはドアを開けない

犯行グループは「簡単に開けてくれる家」を探しています。手間をかけさせるだけで標的から外れることがあります。

ミニサマリー: 見える化と手続き化で「ここは面倒だ」と思わせる。

家族全員が同じ手順を知っているか?

せっかく良い防犯機器をつけても、家族が使えなければ意味がありません。そこで家庭内で次のような「ミニ訓練」をしておきます。

  1. 呼び鈴が鳴ってもすぐ開けない

  2. カメラ・モニターで確認する

  3. 不審な場合は宅配会社に自分で電話する

  4. 子どもにも「開けない理由」を説明しておく

会社で言う「標準作業手順(SOP)」を家庭版に落とし込むイメージです。

ミニサマリー: 仕組みは共有されて初めて機能する。

自己防衛は必要か、どこまでやるか?

日本では銃器は使えず、正当防衛の範囲もあります。ですから現実的な備え方は次のようになります。

  • 信頼できる護身・セーフティ系の講習を一度は受けておく

  • 家の中で「逃げる場所」「こもる場所」を決めておく

  • 110番できるようにスマホの置き場所を決めておく

  • 家族で「何があったら逃げるか」「誰がどこへ連絡するか」を話しておく

  • 過度に相手を傷つけることよりも「離脱して通報」を優先する

ポイントは、家族全員ができるシンプルさにすることです。

ミニサマリー: 守り方は“強さ”より“実行可能性”を優先する。

リーダーとして何をしておくべきか?

家庭の安全もリーダーシップの一部です。

  • 月1回でもいいので玄関対応を見直す

  • カメラ・鍵・照明などを点検する

  • 子どもでもわかる言葉で説明する

  • もしもの時の心構えを共有する

  • 「怖がらせる」のではなく「準備があるから大丈夫」と伝える

企業のBCP(事業継続計画)と同じで、事前に考えておけば致命的被害をかなり減らせます。

ミニサマリー: 心構え・手順・設備、この三本柱が家庭を守る。

要点まとめ

  • 日本でも「絶対に起きない」とは言えない時代になった

  • 侵入は玄関から始まるので、ここを一番厳しくする

  • 家族全員が同じルールを知っていることが重要

  • 法的に問題のない範囲で、シンプルな護身・通報手順を用意する

  • 家庭の安全も、リーダーが先に考えて伝える

リーダーとして「安心して暮らせる仕組み」を職場と家庭の両方につくりましょう。

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デール・カーネギー・トレーニングは、1912年米国創設以来、リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション、エグゼクティブ・コーチング、DEIなど、世界中で100年以上企業と個人を支援してきました。東京オフィスは1963年設立、日本企業と外資系企業の成長を支え続けています。

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