リーダーシップ

守破離で読み解くリーダーの成長 — 日本の上司が“型”を超えて真のリーダーになる道

上司として、あなたはどの段階にいますか?

日本の伝統概念 「守破離(しゅ・は・り)」 は、武道や茶道だけでなく、リーダーシップ成長のプロセスを象徴しています。
「型を守る」から「型を破る」へ、そして「型から離れる」へ。
これはまさに、現代のビジネスリーダーが歩むべき進化の道です。

Q1: 守破離とは何か?そしてなぜリーダーシップに重要なのか?

守破離(守・破・離)は、修行や成長の3段階を表します。

  • 守(Shu): 伝統と基本を守る。

  • 破(Ha): そこから離れ、創造的に打破する。

  • 離(Ri): 技を自分のものにし、自然体で表現する。

リーダーも同じ道を歩みます。最初は型通りに学び、次に挑戦し、最後に「自分流」を確立します。

ミニサマリー:
守破離は、リーダーが「模倣」から「独自性」へと成長する道しるべです。

Q2: なぜ日本の多くのリーダーは“離”に到達できないのか?

日本のOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)は、かつて人材育成の中心でした。
しかし、現代のリーダーには時間も余裕もなく、正しいコーチングを受けた経験も少ないのが現実です。
結果として「上司の癖」を真似するだけで終わり、型を破る段階に進めないのです。

ミニサマリー:
OJTだけでは「守」に留まる。体系的なリーダー育成が「破」と「離」への鍵です。

Q3: 「守」で身につけるべきリーダーの基本スキルとは?

リーダーシップの基盤は次の4つです。

  1. コミュニケーション — 相手を理解し、動かす力。

  2. コーチング — 部下の潜在力を引き出す力。

  3. タイムマネジメント — リーダーとしての時間確保。

  4. 人間理解力 — 多様なタイプに合わせて導く柔軟性。

多くの昇進は「スキルの優秀さ」で決まりますが、人を導く力は別物です。体系的な学びこそが基礎を作ります。

ミニサマリー:
優れたプレイヤーが優れたリーダーになるためには、「人を導くスキルの訓練」が不可欠です。

Q4: 「破」の段階でリーダーは何を学ぶのか?

基本を超えると、次は自分のやり方を試す段階に入ります。
人によって違う伝え方、違うモチベーションを理解し、個別対応のリーダーシップを磨きます。
信頼を築き、対話を重ねるうちに、リーダーは「管理者」から「共感型リーダー」へと進化します。

ミニサマリー:
「破」は実験と発見のフェーズ。リーダー自身の人間力が形になる段階です。

Q5: 「離」に到達したリーダーの姿とは?

「離」は、リーダーシップが自然体で発揮される境地です。
考えるより先に動ける。どんな状況でも応用できる「自分の型」を確立している。
課題やトラブルにも冷静に対応でき、周囲に安心感を与える存在になります。
この段階では、リーダーシップはもはや「技術」ではなく「芸術」です。

ミニサマリー:
「離」に至るリーダーは、自信と静けさを兼ね備えた“湖を滑る白鳥”のような存在です。

重要なポイント

  • 守破離は、リーダーの成長を体系的に理解するフレームワーク。

  • OJTだけでは不十分。体系的なリーダー研修が必要。

  • 守:基本スキルを徹底的に学ぶ。

  • 破:自分流のスタイルを試し、個別対応を磨く。

  • 離:直感的で自然体のリーダーシップへ到達。

あなたのリーダーたちは「守」「破」「離」のどこにいますか?

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デール・カーネギー・トレーニングは、1912年米国創設以来、リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション、エグゼクティブ・コーチング、DEIなど、世界中で100年以上企業と個人を支援してきました。
東京オフィスは1963年設立、日本企業と外資系企業の成長を支え続けています。

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