マネジャーとリーダーの違い — 日本企業が直面する「リーダー不足」の真実
なぜ今、日本でリーダーシップ研修のニーズが急増しているのか?
この半年、リーダーシップ研修への問い合わせが増えています。コロナ禍での在宅勤務は、多くのマネジャーが「管理者」であって「リーダー」ではないことを浮き彫りにしました。多くの企業は、リーダーへの昇格に必要なトレーニングを提供せず、「できて当然」と考えています。さらに、在宅勤務でOJT(職場内訓練)やオンボーディングの機会も失われました。その結果、人を導く力が足りないマネジャーが急増しています。
ミニサマリー:
コロナが壊したのは職場だけではない。日本の「リーダー育成文化」も揺らいでいる。
マネジャーとリーダーの決定的な違いとは?
マネジャーの仕事は「プロセス管理」です。期限、コスト、品質、そして不具合ゼロを徹底します。リーダーの仕事はそこに「人材育成」と「戦略立案」を加えること。経営陣の戦略を現場レベルに落とし込み、チーム全員を巻き込む。これが真のリーダーの役割です。
ミニサマリー:
マネジャーは仕組みを動かし、リーダーは人を動かす。
リーダーがビジョンとバリューを「生きた文化」に変える方法
多くの企業では、ビジョンやバリューが額縁の中で眠っています。リッツ・カールトンのリッコ・デ・ブラン氏は、世界中のホテルで毎日「顧客サービス原則」を全スタッフが確認する仕組みを作りました。私たちデール・カーネギー東京でも、毎朝「Daily Dale」としてビジョン・ミッション・バリューを確認し、日々の行動につなげています。
ミニサマリー:
文化は掲げるものではなく、毎日「実践する」もの。
なぜ日本では「コーチング」が消えてしまったのか?
テクノロジーは時間を生み出すどころか、仕事量を増やしました。マネジャーは多忙を極め、部下へのコーチングがほぼゼロ。リモート環境ではその傾向がさらに強まっています。しかし、部下育成こそリーダーの核心です。コーチングのない職場では、優秀な人材が離れていくのは時間の問題です。
ミニサマリー:
部下をコーチできない上司は、チームも業績も失う。
人を「やる気にさせる」ことは可能か?
人を直接「動機づける」ことはできません。しかし、自己動機づけが生まれる環境は作れます。個々の価値観を理解し、目標を共有し、丁寧にコミュニケーションを取ること。説得ではなく共感が、意欲を引き出す鍵です。
ミニサマリー:
「やる気」は与えるものではなく、引き出すもの。
要点まとめ
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コロナがOJTを崩壊させ、リーダー不足を加速。
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マネジメントとリーダーシップは別物。
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日々の習慣が企業文化を形づくる。
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コーチングができる上司が人材をつなぎとめる。
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共感がモチベーションを引き出す。
デール・カーネギー・トレーニング東京では、マネジャーを「真のリーダー」に変える実践的なリーダーシップ研修を提供しています。
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