「話すリーダー」から「聴くリーダー」へ:5つの傾聴レベルで信頼を築く|デール・カーネギー東京
リーダーの多くは「伝えたつもり」になっています。
しかし、相手は本当に理解しているでしょうか?
私たちは英語や日本語で「金言」を発しても、受け取られず、誤解され、結果が出ない。そんな経験はありませんか?
現代の日本では、忙しさと情報過多、そして言語の壁が、リーダーの一方通行コミュニケーションを無力化しています。
リーダーシップ・コミュニケーションの落とし穴
「上司の言葉は当然、部下が理解しているはず」と思い込むのは危険です。
部下もまた、膨大なメールやTeams通知に追われています。しかも英語で伝えた内容は、ニュアンスがズレやすい。
英語はストレート、⽇本語は間接的。お互いに“わかったふり”をしてしまう環境では、確認と傾聴が欠かせません。
ここで紹介するのは、リーダーが身につけるべき5つのリスニングレベルです。
リスニングの5段階
1. 無視(Ignore)
聞いているようで、頭の中では別のことを考えている。これでは実質「聞いていない」。
まとめ: 聴く前に、まず意識を相手に向ける。
2. ふりをする(Pretend)
うなずきながら、次に何を言うか考えている。相手の話を聞くふりをして、自分の話を準備している。
まとめ: 「聴く演技」では信頼は生まれない。
3. 選択的に聞く(Selective)
自分の意見に賛成か反対かだけを聞き取る。肝心な情報はスルーしてしまう。
まとめ: 「聞きたいことだけ聞く」では理解は深まらない。
4. 注意深く聴く(Attentive)
相手の話に集中し、最後まで遮らずに聴く。要点をパラフレーズして確認する。
まとめ: 真剣な聴き方が、信頼と精度を生む。
5. 共感的に聴く(Empathetic)
言葉の裏の感情・トーン・沈黙を感じ取り、相手の心の会話に寄り添う。
まとめ: 「共感的傾聴」が、真の理解を生む。
日本におけるクロスカルチャー傾聴の重要性
「理解確認」は万能ではありません。
外国人リーダーが日本語を完全に理解できず、うなずいてごまかす。日本人メンバーも英語で同じことをしてしまう。これが誤解の温床です。
対策は一つ。相互フィードバックを習慣化すること。
相手の理解を言葉で確認し、自分のメッセージがどう受け取られたかを確かめる。質問を歓迎する文化をつくりましょう。
まとめ
リーダーシップは「話す力」より「聴く力」で決まります。
派手なスピーチよりも、丁寧な確認と共感がチームを動かします。
共感的傾聴と理解確認を習慣化することで、誤解が減り、信頼が深まります。
要点整理
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一方通行の伝達ではなく、双方向の理解をつくる。
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傾聴には5段階があり、「共感的傾聴」が最高レベル。
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英語と日本語の文化的ギャップは「確認」で埋める。
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傾聴と共感が、リーダーの最大の信頼資産になる。
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デール・カーネギー・トレーニングは、1912年米国創設以来、リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション、エグゼクティブ・コーチング、DEIなど、世界中で100年以上企業と個人を支援してきました。東京オフィスは1963年設立、日本企業と外資系企業の成長を支え続けています。