プレゼンテーション

ピッチコンテストで勝つ方法:他の登壇者を圧倒するプレゼン戦略 — デール・カーネギー東京

日本で対面ピッチが戻る中、なぜ今“戦略”が必要なのか?

日本でもコロナが落ち着き、リアル会場でのピッチイベントが再開し始めています。
私が参加した商工会議所のピッチコンテストも、まさにその象徴でした。
欠場者が出たことで急遽出場が決まりましたが、改めて リアル登壇は戦略性がすべて と痛感しました。

ミニサマリー: 対面ピッチの復活は、登壇者の戦略力が問われる時代の再来を意味する。

登壇順は“運”ではなく“勝敗を左右する要素”である

私の登壇順は真ん中。正直ベストではありません。
理想は以下のどちらか:

  • トップバッター: 圧倒して基準値を自分に設定する

  • トリ: 最後の印象を独占し、記憶の支配権を握る

印象が投票を左右するため、登壇順は勝敗のカギです。

ミニサマリー: 最初か最後を押さえることで、圧倒的優位が生まれる。

多くの登壇者がやってしまう“スライドの致命的なミス”とは?

持ち時間は10分。
しかし多くの登壇者は:

  • テキストだらけ

  • さらにテキスト

  • そしてまたテキスト

  • 感情に訴える要素ゼロ

ある登壇者は「人」を扱うビジネスなのに、スライドに“人の写真が一枚もない”。

文章は“読む負荷”がかかるのに対し、画像は瞬時に情報を伝える。

ミニサマリー: 10分ピッチでは、文字は敵。ビジュアルこそ武器。

ピッチに“コンテンツマーケティング”を応用すると何が起きる?

私はピッチ前に、参加者全員に名刺サイズの
「説得力を高める6つのインパクトポイントカード」 を配布しました。

コンテンツマーケティングの発想で:

  • 価値提供 → 信頼獲得

  • 専門性の証明

  • プレゼン前にポジショニング確立

「売り込み」ではなく「価値提供」から始めるのが勝つポイントです。

ミニサマリー: 先に“役に立つ情報”を渡すことで、聴衆の心が開く。

どうすれば“全員に関係のあるテーマ”にできるのか?

私は冒頭でこう伝えました:

説得力は、リーダー・営業・同僚・誰にでも必要です。

これで 聴衆100%に関係ある話 になります。
Dale Carnegie の60年の歴史は軽く触れる程度で十分。
企業自慢は退屈で逆効果だからです。

人が興味があるのは「あなた」ではなく “自分自身”

ミニサマリー: 広く関連性のあるテーマを選ぶことで、聴衆全員の関心をつかむ。

他の登壇者を“圧倒”するにはどうすればいい?

私が徹底したポイント:

  • PowerPointを使わない

  • 普遍的に重要なテーマを選ぶ

  • 自ら実演し、言葉の信頼性を高める

  • 名刺サイズの実用的カードで記憶を定着

  • ステージ上で“プロの見本”になる

結果として、私の前後の登壇者との実力差は聴衆にも明確でした。
後の登壇者は「これはハードル高いですね」と苦笑い。
その通り、彼女の内容は6ポイントの基準を満たしていませんでした。

ミニサマリー: “言うだけ”ではなく、“実演”することで、圧倒的信頼が生まれる。

なぜ私のカードは持ち帰られ、他の資料は捨てられたのか?

別の登壇者はA4プリントのスライド資料を配布しましたが、
誰も興味を示さず、誰も持ち帰らない。

一方、私のカードは:

  • 小さくて邪魔にならない

  • 実用的

  • 記憶に残る

  • メッセージを要点化

  • 長期的に財布に残る

意図して設計した勝ちパターン です。

ミニサマリー: 持ち帰りやすさと実用性が、プレゼンの余韻を決める。

複数登壇者がいる場では“常にコンテスト”と考えるべき

公式にコンテストでなくても、
聴衆は“誰が一番良かったか”を無意識に比較しています。

だからマインドセットは:

「ステージに立つ限り、必ず勝ちに行く」

これが登壇者の基本姿勢です。

ミニサマリー: 複数登壇=常に競争。勝者のメンタリティが必要。

要点整理

  • 対面ピッチ復活で、戦略の重要性が急上昇。

  • 1番目か最後が勝ちやすい登壇順。

  • テキスト多用は致命傷。ビジュアルが主役。

  • コンテンツマーケティング発想で価値提供を先に。

  • 実演が、言葉以上の信用を生む。

  • 持ち帰り資料は“小さくて実用的”が正義。

  • 複数登壇の場はすべて“勝負の場”と捉える。

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デール・カーネギー・トレーニングは1912年米国創設以来、リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション、エグゼクティブ・コーチング、DEI分野で世界中の企業・個人を支援してきました。東京オフィスは1963年設立、日本企業と外資系企業の成長を60年以上支え続けています。

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