プレゼンテーション

モンゴル語がまったく分からなくても学べた「超一流プレゼン」の本質 — 10名のトレーナーが教えてくれたこと

なぜ「言語が分からない」はプレゼン学習にとって最高の条件なのか?

あなたはモンゴル語が話せますか?
私は一言も知りません。

しかし先日、ダイヤモンド・カーネギーの認定トレーナー育成で、ウランバートルから来た10名の候補者を指導する中で、私は驚くほど強烈な学びを得ました。

  • 彼らはモンゴル語でロールプレイ

  • 私は英語でコーチング

  • 言語は全く通じない

それでも私は、構成、エネルギー、声の使い方、ボディランゲージから、彼らの出来を明確に判断できたのです。

ミニサマリー: 言葉が分からなくても、優れたプレゼンは“伝わる”。

教訓1:構成は「言語を超えて」伝わる

彼らの話を聞くと、すぐに分かりました。

  • 構成が守られているか

  • サブポイントが主張に結びついているか

  • 章(チャプター)が整理されているか

  • 論理的に流れているか

構成の良し悪しは、言語に関係なく明確に伝わる。

聴衆が初めて聞く話ならなおさら、“橋”が必要です。

  • 前の話と次の話をつなぐ

  • 説明の流れを見せる

  • 聴衆が迷子になるのを防ぐ

三国志の章末にあるような
「李雪がどうなったか知りたければ次の章を読め」
という原始的な手法でさえ効果を発揮します。

ミニサマリー: 構成はプレゼンの背骨。これが弱いと話は崩れる。

教訓2:エネルギーは世界共通語である

内容は1%も理解できませんでしたが、エネルギーは100%伝わりました。

  • エネルギーが低い → 共感しにくい

  • エネルギーが高い → 一気に引き込まれる

プレゼンは、カフェでの雑談とは別人格です。
舞台に立つときは、ギアを上げた自分を出さなければなりません。

ミニサマリー: エネルギーは、言語より早く・強く聴衆に届く。

教訓3:声の変化は「意味が分からなくても」人を惹きつける

単調な声は、どんな言語でも退屈です。

  • スピード

  • トーン

  • ボリュームの強弱

これらが変化するだけで、人は無意識に惹きつけられます。

言葉の意味が分からない私ですら、声の変化だけで集中を維持できたのです。

ということは——

母国語でこれをやれば、説得力は何倍にも跳ね上がる。

ミニサマリー: 声は最強の“楽器”。単調に使うのは最大の罪。

教訓4:ボディランゲージは語彙より強力

姿勢、表情、ジェスチャーは、言葉より先に届きます。

  • 誰が自信を持っているか

  • 誰が不安か

  • 誰が丁寧に伝えようとしているか

  • 誰がただ読み上げているだけか

モンゴル語が分からなくても、これらは鮮明に分かりました。

ミニサマリー: 聴衆は「話の意味」を理解する前に「あなた」を読み取る。

教訓5:私たちは“知っているのにやっていない”だけ

ここまでのポイントはすべて、特別なテクニックではありません。

  • 構成

  • 橋渡し

  • エネルギー

  • 声の変化

  • ボディランゲージ

全員知っている。
でも、多くの人が やっていない

モンゴルの候補者たちを指導したことで、私は自分のプレゼンを見直すきっかけをもらいました。
そして気づきました——
習慣になると、人は自覚を失う。だからこそ、基本を繰り返し磨き続けなければならない。

ミニサマリー: 名手ほど「基本」を磨き続けている。

要点整理

  • 構成は言語を超えて伝わる

  • エネルギーは聴衆の第一印象を決める

  • 声の変化は注意を引きつける最強の武器

  • ボディランゲージは語彙より強く伝わる

  • プレゼン上達の鍵は“基本の徹底”

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デール・カーネギー・トレーニングは1912年米国創設以来、リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション、エグゼクティブ・コーチング、DEIなどを通じて、世界中の企業と個人の成長を支援してきました。東京オフィスは1963年設立以来、日本企業・外資系企業のリーダーシップ開発と人材育成を支え続けています。

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