ビジネスパブリックスピーキングの9つの基本ガイドライン — 日本企業・外資系企業の管理職のためのプレゼン力向上術
ほとんどのビジネスパーソンは、「気づいたら人前で話す立場になっていた」という感覚ではないでしょうか。
最初の仕事についたときから「将来のプレゼンキャリア」を設計している人はほぼいません。
しかし、昇進や役職が上がるほど、社内外で話す機会は増え、プレゼンテーションは リーダーシップスキルの中核 となります。
ここでは、今からでも身につけられる9つの実践ガイドライン をご紹介します。
1. なぜ「短いメモ」を用意すべきなのか?
すべてを暗記する必要はありません。必要なのは ナビゲーション です。
実践ポイント
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話す順番に沿って、短いメモ(キーワード)を作る
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演台の上や、聴衆の後ろ側の壁に貼っておく
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チラッとメモを見ることを、失敗だと思わない
聴衆は、あなたがメモを見たことなど、ほとんど気にしていません。
ミニサマリー:
メモは「安心の地図」。覚えることではなく、伝えることに集中する。
2. なぜ原稿の「全文読み」は避けるべきなのか?
原稿をそのまま読み上げると、
「メールで送ればよかった話」 になってしまいます。
ポイント
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原稿を書くこと自体は、思考整理や練習には有効
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しかし、本番では「人」に向かって話すことが大切
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リーダーシップ研修・プレゼンテーション研修でも、「読み上げ」は最も避けたいスタイル
ミニサマリー:
書くことは準備、本番は「読む」ではなく「話す」。
3. なぜスピーチを丸暗記してはいけないのか?
30分スピーチを丸暗記すると、膨大な精神的負荷がかかり、
不自然で、ぎこちない話し方 になります。
代替案
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暗記するのは「構成」と「キーポイント」だけ
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それを基に、会話するように話す
ミニサマリー:
覚えるのは「台本」ではなく「流れ」と「要点」。
4. なぜ主張には「エビデンス」が必要なのか?
ビジネスの場では、漠然とした一般論だけでは、
聴衆の信頼を得られません。
エビデンスの例
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データ・統計
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実際の事例・ケーススタディ
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専門家のコメント
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社内や顧客での成果
リーダーシップ研修や営業研修と同様、「根拠」があるほど説得力は高まります。
ミニサマリー:
強い主張には、強い根拠を添える。これが信頼のベースになる。
5. なぜ「話す以上の知識量」が必要なのか?
本当の実力は、
Q&Aの時間 に表れます。
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想定内の質問に答えられないと、専門性や信頼性が一気に下がる
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日本企業・外資系企業の経営層は、特にこの点をシビアに見ています
ミニサマリー:
「見せる知識」より「持っている知識」を増やす。Q&Aで真価が問われる。
6. なぜ同僚へのリハーサルでは「質問の仕方」が重要なのか?
リハーサルは大切ですが、
聞き方を間違えると、自信を削ってしまう ことがあります。
NG質問:
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「どう思った?」
おすすめの質問:
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「どこが良かった?」
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「もっと良くするにはどうしたらいい?」
ミニサマリー:
フィードバックは「ダメ出し」ではなく「改善提案」としてもらう。
7. ビジュアル(スライド)はどう使うべきか?
プレゼンテーション研修でもよく出るテーマですが、
スライドは「必須」ではありません。
使うべき場面
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図・写真・グラフがあると、理解が一気に進むとき
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人物が写っている写真は特に効果的
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スライドを「話の道標」として使い、スライドのポイントに沿って話す
ミニサマリー:
ビジュアルは「飾り」ではなく「理解とナビゲーションのためのツール」。
8. 緊張(Butterflies)をどうコントロールするか?
緊張は誰にでもあります。
大事なのは、コントロール方法 を知っているかどうかです。
有効な方法
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ゆっくりとした腹式呼吸で、心拍数と体温を落ち着かせる
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会場の外で少し早歩きをして、余分な緊張エネルギーを消費する
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逆にエネルギーが足りないタイプは、自分に向けて短い「セルフ・ペップトーク」を行う
ミニサマリー:
身体を整えれば、心も整う。自分に合った緊張コントロール術を持つ。
9. なぜ「人まね」ではなく「自分らしさ」が大切なのか?
有名スピーカーのスタイルを真似したくなることはありますが、
結局それは 自分ではない誰かのコピー にすぎません。
目指すべき姿
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他人の技術は学ぶ
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しかし、最終的には「自分の自然なスタイル」に落とし込む
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デザイン・リハーサル・実践を繰り返すことで、自分らしい話し方が磨かれていく
ミニサマリー:
ゴールは「誰かの二番煎じ」ではなく、「自分のベストバージョン」。
なぜ「今」プレゼンテーション研修を受けるべきなのか?
多くの人は、
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ガイドラインも知らず
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トレーニングの必要性にも気づかず
長年プレゼンから逃げ続けてしまいます。
その結果、失われるのは:
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チャンス
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評判
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キャリアの伸びしろ
今から始めれば間に合います。
ただし、早く始めた人ほど、成果を早く手に入れます。
要点整理
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パブリックスピーキングは、現代のリーダーに必須のスキル。
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メモでナビゲーションをつくり、原稿の読み上げや丸暗記は避ける。
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エビデンスと十分な準備が、Q&Aでの信頼を生む。
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リハーサル・ビジュアル・緊張コントロール・自分らしいスタイルの確立が、プレゼンの質を大きく高める。
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デール・カーネギー東京は、日本企業・外資系企業のリーダー・管理職向けに、プレゼンテーション研修、リーダーシップ研修、エグゼクティブ・コーチングを通じて、「伝える力」と「影響力」の向上を支援しています。
デール・カーネギー・トレーニングは、1912年米国創設以来、リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション、エグゼクティブ・コーチング、DEIなど、世界中で100年以上企業と個人を支援してきました。東京オフィスは1963年設立、日本企業と外資系企業の成長を支え続けています。