なぜ多くのプレゼンが失敗するのか——そして “プレゼンテーション五輪選手” になる方法
見た目は完璧なのに、内容がズレている講演…
講師は完璧な身だしなみ、大企業のエグゼクティブ、そしてテーマは「パーソナルブランド構築」。
ところが話し始めると——
「巨大企業の中で、自分のブランドをどう守り、どう昇進するか」 という内容一色。
しかし、会場にいた参加者は誰一人として、そのような巨大企業で働いていなかった。
結果:
話は立派なのに、誰にも刺さらない。
これが典型的なプレゼン失敗パターンです。
ミニサマリー: 聴衆分析を怠ると、どんなに話が上手でも“外す”。
1. 聴衆を知らずして話すべからず
最低限、以下は事前に把握しておくべきです。
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どんな業界の人か
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どの職位か
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どのレベルの専門性か
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何を求めて参加しているか
主催者に参加企業・職位リストをもらうだけで、内容は劇的に改善します。
ミニサマリー: プレゼンの“的中率”は事前調査で決まる。
2. プレゼンの目的を一つに絞る
目的は以下のいずれか:
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情報提供(Inform)
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感動・鼓舞(Inspire)
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楽しませる(Entertain)
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説得(Persuade)
ほとんどのプレゼンが「全部やろうとして全部中途半端」になります。
本来の姿は——
“1つの目的に絞るほど強く刺さる”
ミニサマリー: 目的が曖昧なプレゼンは必ず弱くなる。
3. 聴衆があなたを判断するのは「3秒」
以前は5〜30分かけて第一印象を形成すると言われていました。
今は違います。
参加者の答え:
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3秒
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5秒
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15秒
スマホに逃げられる前に、心をつかまなければいけません。
ミニサマリー: 最初の数秒こそ“勝負のすべて”。
4. 最初の数秒を潰すNG行動
多くの講師は冒頭で:
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パソコンをいじり
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スライドを探し
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マイクを調整し
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もたもたし
この瞬間、聴衆の集中は消え去り、スマホの世界へ旅立ちます。
ミニサマリー: 冒頭の準備不足はプレゼン最大の自殺行為。
5. 6秒アイコンタクト法で観客をつかむ
方法:
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会場の中ほどの1人を選ぶ
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その人だけに6秒間話す
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次の人へランダムに移る
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プレゼン終了まで繰り返す
なぜ6秒?
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6秒未満 → 浅い
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6秒超過 → しつこい
このシンプルなテクニックで「個別に話しかけられている感」が生まれ、集中を取り戻せます。
ミニサマリー: 一人ひとりに“6秒間のプレゼント”を渡すイメージ。
6. データではなく“物語”で伝えよ
多くの技術系プレゼンターは誤解しています:
「データさえ良ければ勝てる」
……違います。
人が覚えているのは:
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話し手本人
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ストーリー
スライドの数字や図表はほぼ忘れられます。
ストーリーは:
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スマホを放置させ
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再び集中させ
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本質を理解させ
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記憶を定着させる
なのに、ストーリーを使わない講師が圧倒的多数。
ミニサマリー: 物語は“伝わるプレゼン”の唯一の武器。
7. プレゼンの世界は今、チャンスの宝庫
なぜなら——
ほとんどのビジネスプレゼンが以下を怠っているから。
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リハーサル
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聴衆分析
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最初の3秒の設計
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ストーリー活用
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目線コントロール
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目的設定
だからこそ、これらを守るだけで 上位1%の講師 になれます。
ミニサマリー: 今の時代、“少し努力するだけ”で圧倒的に抜け出せる。
要点整理
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聴衆を知ることがすべての出発点
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目的を一つに絞る
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最初の3秒が勝負
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準備とリハーサルは必須
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6秒アイコンタクトで心をつかむ
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データではなくストーリーで記憶に残す
より説得力のある話し方、魅力的なストーリー構築、エグゼクティブプレゼンスを身につけたい方へ。
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