プレゼンは「終わり方」で決まる――記憶に残るクロージング設計の極意
最後に聞いたプレゼンテーションの締めを覚えていますか?
スピーカー本人の印象はどうでしょう。
もし思い出せないなら、そのプレゼンの目的は果たされなかったと言っていいでしょう。
Q1. なぜ多くのプレゼンは「印象に残らない」のか?
人はプレゼンをして、
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印象を残したい
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賛同者を増やしたい
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行動を促したい
と考えています。
しかし現実には、多くのプレゼンが何も残さずに終わるのです。
原因はシンプルで、クロージングが設計されていないからです。
ミニサマリー
終わりを軽視したプレゼンは、最初から失敗しています。
Q2. プレゼン設計で最初にやるべきことは何か?
多くの人はスライド作成から始めます。
しかしこれは大きな間違いです。
伝説的なフットボールコーチ、ヴィンス・ロンバルディが言ったように、成功の鍵は基本にあります。
プレゼンも同じです。
「どう終わるか」から設計を始めるべきなのです。
ミニサマリー
プレゼンは「最後」から逆算して作ります。
Q3. なぜクロージングから考えると、話が鋭くなるのか?
最後の一言を先に決めると、
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メッセージが一文に凝縮され
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本当に伝えたい核心が浮き彫りになり
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不要な情報が自然に削ぎ落とされます
これが難しいから、私たちはスライドに逃げるのです。
ミニサマリー
クロージングは、思考の濾過装置です。
Q4. 本編は、どのように構築すべきか?
核となる結論が決まれば、
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データ
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事例
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ストーリー
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証言
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統計
はすべてその結論を支えるための部隊になります。
流れは論理的で、聴衆が迷わずついてこられる設計が必要です。
ミニサマリー
すべての要素は、クロージングに向かって行進します。
Q5. オープニングとクロージングは連動させるべきか?
連動しても、しなくても構いません。
オープニングの役割はただ一つ――注意を奪うことです。
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結論を最初に言う
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全体像を示す
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強烈な事実で揺さぶる
いずれも有効です。
ミニサマリー
オープニングは入口、クロージングは出口です。
Q6. なぜ「Q&A前後に2つのクロージング」が必要なのか?
優れたプレゼンには、
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Q&A前のクロージング
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Q&A後の最終クロージング
があります。
多くのスピーカーは、最後の質問に主導権を奪われます。
ミニサマリー
質問で終わるプレゼンは、印象が薄れます。
Q7. 最後の質問が危険な理由とは?
最後の質問は、
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脱線
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長い
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的外れ
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自己顕示的
であることが少なくありません。
これで終わったら、それがプレゼンの記憶になります。
ミニサマリー
最後を他人に委ねてはいけません。
Q8. 2つのクロージングは、どう使い分けるのか?
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Q&A前:内容の要約と質問への準備
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Q&A後:最終メッセージと行動喚起
特に後者は、最も記憶に残る瞬間です。
ミニサマリー
最後の30秒が、全体の評価を決めます。
Q9. クロージングを確実に行うための実務ポイント
イベント主催者に、「Q&A後に必ず一言締める」と事前に合意しておきましょう。
時間や会場都合で、主導権を奪われがちです。
ミニサマリー
クロージングは、交渉事項です。
Q10. なぜ「声」がクロージングの成否を決めるのか?
多くのスピーカーは、最後に声量を落とします。
これは最悪です。
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声量を上げる
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最後の言葉を強く打つ
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信念と情熱を乗せる
聴衆は、あなたのエネルギーを記憶します。
ミニサマリー
クロージングは、最高潮で終わらせます。
要点整理
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プレゼン設計はクロージングから始める
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Q&A前後に2つの締めを用意する
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最後の印象は質問ではなく自分で決める
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クロージングは声と情熱で完成する
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