忙しすぎて忘れてしまう人へ ― 仕事で使える「記憶ペグ法(メモリー・ペギング)」完全ガイド
「やることが多すぎて、何か大事なことを忘れそうで不安」
「チームに迷惑をかけるのが怖い」
──そんな感覚、ありませんか?
メール、SNS、チャット、業務ツール。
通知は一瞬で消え、どこから来たのかも分からない。
私たちは記憶力が落ちたのではなく、注意力を奪われすぎているのです。
では、どうすれば重要な情報を確実に、順番通りに覚えられるのでしょうか?
答えはシンプルです。
**記憶ペグ法(Memory Pegging)**です。
Q1. なぜ「書くだけ」では覚えられない場面があるのか?
― 記憶に頼らざるを得ない瞬間
ペン、ノート、キーボードは偉大な発明です。
「一番薄いインクは、最高の記憶力に勝る」
──これは真実です。
しかし、
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プレゼン中
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会議中
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移動中
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人前で即答が求められる場面
では、メモを見ることができません。
さらに
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順番通りに
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複数の項目を
思い出す必要があるとき、通常の暗記では限界があります。
ミニサマリー
👉 書けない場面こそ、記憶術が必要になる。
Q2. 記憶ペグ法とは何か?
― 数字・言葉・イメージを使った最強の記憶術
記憶ペグ法は、数字 × 韻を踏む言葉 × イメージを組み合わせて、記憶を「引っ掛ける」方法です。
基本構造
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ペグナンバー(1〜9など)
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ペグワード(数字と韻を踏む言葉)
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ペグイメージ(毎回同じ映像)
そこに、
👉 覚えたい情報(Something)を差し込みます。
Q3. なぜイメージは「ACME」で作ると覚えやすいのか?
― 記憶に残る4つの条件
イメージは、次の4要素を意識します。
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Action(動き):止まっていない
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Color(色):カラフル
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Me(自分):自分が登場
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Exaggeration(誇張):大げさ・奇妙
現実離れしているほど、記憶に残ります。
ミニサマリー
👉 記憶は「正確さ」より「奇妙さ」で定着する。
Q4. 1〜9の基本ペグをどう作るのか?
― 韻で覚えるから忘れない
以下は、毎回同じ「固定イメージ」を使います。
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One – Run(馬):馬の鞍
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Two – Zoo:動物園のサル
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Three – Tree:大きくしなる木
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Four – Door:回転ドア
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Five – Hive:蜂の巣
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Six – Sick:注射器
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Seven – Heaven:天国の階段
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Eight – Gate:踏切のゲート
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Nine – Wine:ワイン箱
重要なのは、
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毎回同じ映像
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声に出して言うこと
ミニサマリー
👉 韻+固定映像=迷わない記憶。
Q5. 本当に順番通りに覚えられるのか?
― 都市9つを覚える実例
例えば、次の都市を順番通り覚える必要があるとします。
Sydney / Toronto / Sao Paulo / Johannesburg / Seattle / London / Mumbai / Vladivostok / Kagoshima
記憶ペグ法ならこうなります
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1-Run:馬の鞍に Sydney
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2-Zoo:サルが Toronto の名札を投げる
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3-Tree:木に Sao Paulo のポスター
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4-Door:ドアに Johannesburg
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5-Hive:蜂が Seattle のマスク
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6-Sick:注射器から London
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7-Heaven:階段から Mumbai
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8-Gate:ゲートに Vladivostok
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9-Wine:ワイン箱に Kagoshima
これを、ただ暗記するのと比べてみてください。
圧倒的に思い出しやすいはずです。
ミニサマリー
👉 順番記憶は「場所×映像」で一気に楽になる。
Q6. イメージが苦手でも大丈夫なのか?
― 失敗しないコツ
よくある不安は、
「映像が思い浮かばない」
「混乱しそう」
大丈夫です。
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韻を声に出す
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映像は毎回同じ
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差し替えるのは「覚えたい情報」だけ
最初は2〜3個でOK。
慣れたら数を増やします。
要点整理
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忘れる原因は年齢ではなく情報過多
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記憶ペグ法は順番記憶に最適
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ACMEで作る奇妙な映像が定着を助ける
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誰でも訓練すれば「記憶力が良い人」になれる
次に覚える必要がある3つの項目を、今すぐペグ法で試してみてください。
効果はすぐに実感できます。
👉 ビジネスで使える記憶力・集中力を体系的に高めたい方は、デール・カーネギー・東京に無料相談をお申し込みください。
デール・カーネギー・トレーニングは、1912年米国創設以来、リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション、エグゼクティブ・コーチング、DEIなど、世界中で100年以上企業と個人を支援してきました。
東京オフィスは1963年設立。日本企業・外資系企業の成長を60年以上にわたり支え続けています。