人の名前が覚えられない悩みを解決する方法 ― ビジネスで信頼を高める「名前記憶術」完全ガイド
「顔は分かるのに、名前が出てこない…」
「しかも、その人を別の誰かに紹介しなければならない」
──背筋が凍るような瞬間、ありませんか?
ビジネスでは、
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協力者
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顧客
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キーパーソン
など、人の力を借りてビジョンを実現していきます。
その第一歩が「名前を覚えること」です。
相手があなたの名前を覚えているのに、自分は相手の名前を覚えていない。
これは気まずいだけでなく、あなたのパーソナルブランドを大きく傷つけます。
では、どうすればよいのでしょうか?
Q1. なぜ名前はこんなにも忘れやすいのか?
― 記憶力ではなく「集中の問題」
「人に会いすぎて覚えられない」
「2分後にはもう忘れている」
これは記憶力の問題ではありません。
最初に“きちんと聞いていない”ことが原因です。
覚えてもらうためには、まず自分の名前を正しく・印象的に伝える必要があります。
Q2. 相手に名前を覚えてもらう最初の一歩とは?
― PAUSE・PART・PUNCHの法則
名刺交換や自己紹介のとき、多くの人は名前を流れるように言ってしまいます。
そこで使うのが、PPP(Pause・Part・Punch)です。
① PAUSE(間を取る)
名前の前で一拍置きます。
「はじめまして。私の名前は……(間)」
② PART(区切る)
名前と名字の間をはっきり分けます。
「ジョン……(区切り)スミス」
③ PUNCH(強調する)
名字を少し強く、はっきり言います。
「ジョン……スミス!」
ミニサマリー
👉 名前は「間・区切り・強調」で一気に記憶に残る。
Q3. 相手の名前を忘れないための基本ステップは?
― LIRAで確実に記憶する
相手の名前を覚えるには、LIRAを使います。
L:Look & Listen(見る・聞く)
相手に完全に集中し、
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顔
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声
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話し方
を観察します。
I:Impression(第一印象)
特徴を使って、覚えやすいカテゴリに入れます。
例:
「背が高く、太いフレーム眼鏡の鈴木さん」
R:Repetition(繰り返す)
会話の中で自然に名前を使います。
「鈴木さんは、どう思われますか?」
別れ際にももう一度。
「今日はありがとうございました、鈴木さん」
A:Association(連想)
覚えやすいものと結びつけます。
例:
太い黒縁眼鏡の鈴木さん=日本版スーパーマン(クラーク・ケント)
ミニサマリー
👉 名前は「使えば使うほど」定着する。
Q4. イメージをさらに強化するには?
― PACEで“忘れない映像”を作る
連想を強くするために、PACEを使います。
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Person:映画ポスターのように顔と名前をセット
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Action:名前に関連する動作
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Colour:色を結びつける
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Exaggeration:あり得ないほど大げさにする
例:
黒縁眼鏡の鈴木さんが、赤いマントをつけて大手町のビル群を飛び回り、背中に大きく「SUZUKI」と書かれた看板を引きずっている。
ミニサマリー
👉 記憶は“現実的”より“奇抜”な方が残る。
Q5. 日本人の名前を覚えるのに便利な方法は?
― BRAMMSで連想を作る
日本人の名前には、意味や音を使った連想が有効です。
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Business:職業と結びつける(不動産の所さん)
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Rhyme:韻を踏ませる(背筋がピン=田中さん)
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Appearance:外見(お腹が大きい=お腹さん)
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Meaning:意味(高井さん=背が高い)
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Mind Picture:有名人(安倍さん=リンカーン)
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Similar Name:似た言葉(河合さん=かわいい)
Q6. 覚えることが多すぎて無理…どうすれば?
― 完璧を目指さない
「覚える方法が多すぎて混乱する」
──大丈夫です。
今週は、
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PPP
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LIRA
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PACE
この中から1つか2つだけ選んでください。
人によって合う方法は違います。
試しながら、自分に合うものを見つけるのが正解です。
要点整理
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名前を覚える力は信頼と印象を大きく左右する
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覚えられない原因は能力ではなく注意不足
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PPPで自分の名前を印象づける
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LIRA・PACE・BRAMMSで相手の名前を定着させる
次のネットワーキングや商談で、何人の名前を覚えられるか挑戦してみてください。
終了後、自分に点数をつけてみましょう。
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