「自分でやった方が早い」は、リーダー最大の致命傷 ― 忙しさから抜け出し、人を育てる8ステップ・デリゲーション ―
なぜ「自分でやった方が早い」は間違いなのか?
リーダーが口にする、最も危険な言葉。
それが「自分でやった方が早い」です。
実際には早くなりません。
むしろ、仕事は増え、時間は奪われ、人生は後回しになります。
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終わらないタスク
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家族やプライベートの犠牲
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常に仕事のことを考える毎日
あなたが乗るべきトレッドミルはジムにあります。
仕事で回り続けるものではありません。
ミニサマリー
👉 仕事を抱え込むほど、成果も人生も失われる。
なぜリーダーはデリゲーションを避けるのか?
多くのリーダーは、「委任すべきだ」と頭では分かっています。
それでも避ける理由は、過去の失敗体験です。
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期待通りにやってくれなかった
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結局やり直す羽目になった
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任せた方がストレスだった
しかし問題は、デリゲーションそのものではなく、やり方です。
ミニサマリー
👉 デリゲーションが悪いのではなく、使い方が悪い。
「委任」と「丸投げ」は何が違うのか?
多くの失敗は、委任ではなく丸投げをしていることにあります。
丸投げとは、
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目的を伝えない
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指示も基準もない
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「これやっといて」とだけ言う
これでは、相手は迷い、成果も出ません。
ミニサマリー
👉 丸投げは放棄、デリゲーションは育成。
リーダーが本当にやるべき仕事とは何か?
答えはシンプルです。
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リーダーしかできない仕事に集中する
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人を通じて成果を出す
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次世代の戦力を育てる
そのための最強ツールが、正しいデリゲーションです。
ミニサマリー
👉 デリゲーションは、時間管理と人材育成の要。
デリゲーションを成功させる8ステップとは?
Step 1:委任すべき仕事を特定する
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どの仕事を委任できるか
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成功とはどんな状態か
を明確にします。
ミニサマリー
👉 すべては「任せる仕事の選定」から始まる。
Step 2:人ではなく「成長機会」で選ぶ
誰に任せるかは、その仕事が相手の成長にどう役立つかで決めます。
目的は、仕事を減らすことではなく、組織の戦力を高めることです。
ミニサマリー
👉 デリゲーションは人材開発の場。
Step 3:委任ミーティングを設計する
行き当たりばったりで話し始めないこと。
以下の3点を準備します。
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期待する成果(成功の定義)
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現状把握(制約・環境要因)
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目標設定(現実的かつ挑戦的)
ミニサマリー
👉 準備不足が、委任失敗の最大要因。
Step 4:委任ミーティングを実施する
ここでは4つを確認します。
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相手の目標・関心
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達成すべき具体的成果
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ルールと制約条件
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パフォーマンス基準
ミニサマリー
👉 相手目線で語るほど、主体性は高まる。
Step 5:行動計画は「本人に作らせる」
計画を作るのは、リーダーではありません。
任された本人です。
これが、責任感とオーナーシップを生みます。
ミニサマリー
👉 計画作成=権限付与。
Step 6:計画をレビューする
完全に任せきりにはしません。
方向性・理解をすり合わせます。
ミニサマリー
👉 放置と信頼は別物。
Step 7:実行フェーズで道を整える
他部署調整や障害除去は、リーダーの仕事です。
本人が走れる環境を作ります。
ミニサマリー
👉 リーダーは前に立つのではなく、道を開く。
Step 8:フォローアップする
マイクロマネジメントは不要ですが、定期的な進捗確認は必須です。
ミニサマリー
👉 最後に驚かないための途中確認。
なぜ多くのリーダーは、この8ステップをやらないのか?
理由は2つです。
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プロセスを知らない
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Step3と4が「時間がかかりそう」で怖い
しかし、ここを省くから失敗するのです。
ミニサマリー
👉 急ぐほど、準備は必要。
結論:デリゲーションの正体とは?
デリゲーションは、ラテン語で言えば「コーチング」です。
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人を育て
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組織を強くし
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リーダーの時間を生み出す
これを先送りしている限り、あなたに「十分な時間」が生まれることはありません。
要点整理
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「自分でやる」は最も高くつく選択
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デリゲーションは丸投げではない
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正しい8ステップで成功確率は激増
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デリゲーション=人材育成そのもの
あなたは今、 仕事を抱え込んでいますか? それとも人を育てていますか?
もし前者なら、今日から1つだけ、正しいデリゲーションを始めてみてください。
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