リーダーシップ

反面教師で終わらないために──日本企業のリーダーが目指す「本物のロールモデル」11のチェックポイント

「リーダーはロールモデルであるべきだ」

そう聞いて、思わず苦笑いをしたことはありませんか?

多くの人にとって、リーダーは「やってはいけないことを教えてくれる存在」──
日本語で言えば 反面教師(はんめんきょうし) です。

では、本当にチームが見本にしたいロールモデルとは、どんなリーダーなのでしょうか?

Q1:ロールモデル・リーダーは、どのように定義できるのか?

「ロールモデル」という言葉は曖昧です。
そこで今回は、次の4つの領域に分解して考えます。

  1. 自己認識(Self-Aware)

  2. 説明責任(Accountability)

  3. 他者重視(Others-Focused)

  4. 戦略性(Strategic)

さらに、これらを11の具体項目に落とし込みます。
今から自己監査(セルフ・オーディット)をしてみてください。

ミニサマリー
ロールモデルは、感覚ではなく構造で評価できます。

Q2:領域① 自己認識(Self-Aware)とは何か?

① 自律的(Self-Directed)

リーダーは、他人から指示されなくても動ける存在です。
自分で判断し、方向を決められる人でなければ、人を導けません。

② 自己規律(Self-Regulated)

やるべきことを決め、やり切る力。
一時的ではなく、継続できる規律が信頼を生みます。

③ 自己成長への責任(Develop Self)

キャリアは会社が守ってくれるものではありません。
価値を提供できなければ、代替される──それが現実です。
成長し続ける人だけが、変化に耐えられます。

④ 自信(Confident)

自信とは声の出し方、言葉の終わり方、姿勢に現れます。
迷いのない言動は、周囲に安心感を与えます。

ミニサマリー
自己認識の高いリーダーは、まず自分をマネジメントしています。

Q3:領域② 説明責任(Accountability)とは何か?

⑤ 有能さ(Competent)

仕事の中身を理解しているか。
現場を知っているか。
中途採用や配置転換では、特に意識が必要です。

⑥ 正直さ(Honesty)と誠実さ(Integrity)

正直さは測れます。
しかし誠実さは、誰も見ていないときの行動で試されます。

  • 言ったことを守る

  • 高い基準を貫く

これが誠実さです。

ミニサマリー
説明責任は、行動の一貫性で証明されます。

Q4:領域③ 他者重視(Others-Focused)とは何か?

⑦ 人を鼓舞する(Inspiring)

全員を同じ方法で鼓舞することはできません。
だからこそ、部下一人ひとりの価値観を知る努力が必要です。

⑧ 人を育てる(Develops Others)

期限・品質・予算を守るだけでは管理職止まり。
コーチングとストレッチ課題の委任が、リーダーの仕事です。

⑨ 良い影響を与える(Positively Influences)

不機嫌は、チーム全体に伝染します。
他部署の悪口は、組織への信頼を破壊します。

⑩ 効果的に伝える(Effectively Communicates)

多くの新任リーダーは、話し方で損をしています。
伝え方が未熟だと、内容まで疑われます。
これは訓練で改善できるスキルです。

ミニサマリー
他者重視のリーダーは、雰囲気と成長を同時に生みます。

Q5:領域④ 戦略性(Strategic)とは何か?

⑪ 権限を正しく使う(Uses Authority Appropriately)

権限は、自分を大きく見せるためではなく、人を成功させるために与えられています。

自己顕示や支配欲のための権力行使は、リーダーとして最も悲しい使い方です。

ミニサマリー
権力の使い方が、リーダーの品格を決めます。

Q6:あなたのセルフ・オーディット結果は?

いくつチェックが入りましたか?

  • できている項目

  • まだ弱い項目

が見えたなら、それは大きな前進です。
改善点が分かること自体が、リーダーの資質だからです。

ミニサマリー
ロールモデルへの道は、自己認識から始まります。

要点整理

  • 多くのリーダーは反面教師になっている

  • ロールモデルは4領域・11項目で具体化できる

  • 自己成長・他者育成・誠実な行動が核

  • 権限は人を伸ばすために使う

今日、自分にこう問いかけてみてください。

「私は、部下が“真似したい”存在だろうか?」

答えが曖昧なら、そこがあなたの成長ポイントです。

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