「よくやった」では人は動かない──リーダーが成果を引き出すSER承認メソッドとは
映画 いつも心に太陽を で、シドニー・ポワチエ演じる教師は、社会から見放された若者たちの可能性を信じ、彼らを“最高の自分”へと導きました。
では、これがビジネスと何の関係があるのか?
実は、リーダーの最重要任務の一つは「人を育てること」であり、それは高度なコミュニケーション技術そのものなのです。
Q1:なぜリーダーは「人を育てる」ことが苦手なのか?
多くの管理職は、「仕事はやって当たり前」「給料をもらっているのだから努力は当然」という時代に育ってきました。
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褒められなかった
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励まされなかった
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自分でモチベーションを作れと言われた
時代は変わりましたが、称賛と承認の技術は、誰からも教わっていないのが現実です。
ミニサマリー
人材育成の失敗は、善意不足ではなく“技術不足”です。
Q2:リーダーの4つの仕事とは何か?
リーダーの仕事は、大きく4つです。
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オペレーションを回す
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進む方向(ビジョン)を示す
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WHY(意味)を語る
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人を育てる
この中で最も軽視されがちなのが、④ 人を育てる。
しかもこれは、言葉を使った仕事です。
ミニサマリー
人を育てる力=言葉の使い方。
Q3:なぜ「褒めているつもり」では効果が出ないのか?
多くの上司は、こう言います。
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「いい仕事だったね」
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「グッドジョブ」
残念ながら、これはほぼ無意味です。
なぜなら、
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何が良かったのか分からない
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再現できない
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成長につながらない
からです。
ミニサマリー
曖昧な称賛は、記憶にも行動にも残りません。
Q4:成果を引き出すSER承認メソッドとは?
ここで使えるのが、SERというシンプルなフレームワークです。
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S:Strength(強み)
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E:Evidence(根拠)
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R:Relevance(関連性)
これを順番に伝えるだけで、称賛は強力な育成ツールに変わります。
Q5:S|Strength(強み)をどう見つけるか?
多くの上司は、
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ミス探し
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欠点探し
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遅延・品質・コストのチェック
にエネルギーを使っています。
つまり、エラーファインダーです。
意識的にグッドワーク・ファインダーに切り替える必要があります。
重要なのは、「具体的な行動・作業・判断」を特定すること。
❌「よくやった」
⭕「この分析の切り口が非常に鋭かった」
ミニサマリー
強みは、意識しないと見えません。
Q6:E|Evidence(根拠)がなぜ重要なのか?
根拠があると、部下はこう感じます。
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「ちゃんと見てくれている」
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「お世辞ではない」
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「評価が本物だ」
例えば、
❌「レポート良かったよ」
⭕「この提案書で、データの裏付けが非常に整理されていて、説得力が高かった」
ミニサマリー
根拠は、信頼を生みます。
Q7:R|Relevance(関連性)が9割の上司に欠けている理由
ほとんどの上司は、ここで止まってしまいます。
しかし最も重要なのは、その仕事が本人の未来にどうつながるかを示すこと。
WIIFM(What’s In It For Me)です。
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キャリア
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評価
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将来の役割
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成長機会
これと結びつけることで、人は一気にエンジンがかかります。
ミニサマリー
人は「自分の未来」に結びついた瞬間、動きます。
Q8:SERを使った称賛の具体例
❌「グレッグ、いい仕事だったね」
⭕「グレッグ、今回の提案書でデータを集めて論理的に構成した点は非常に優れてい(S)。
特にこの部分の根拠整理は、クライアント視点でも分かりやすかった(E)。
このスキルは、今後さらに影響力のある役割を担う上で大きな武器になる。会社としても高く評価しているし、あなた自身のキャリアにも確実にプラスになる(R)。」
どちらを聞きたいかは、明白です。
Q9:最大の障害は何か?
必要なのは、最も貴重な資源=上司の時間です。
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見つける時間
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考える時間
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伝える時間
しかし、その投資は必ず回収されます。
ミニサマリー
時間を使わない育成は存在しません。
要点整理
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人を育てるのはリーダーの中核業務
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曖昧な称賛は効果ゼロ
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SER(強み・根拠・関連性)で称賛を構造化する
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動機づけはWIIFMと結びつける
今週、チームの誰か一人に対して、 SERをすべて使った称賛をしてみてください。
それだけで、
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熱意
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忠誠心
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生産性
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幸福度
が確実に変わります。
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