「管理」と「リーダーシップ」は何が違うのか?― 日本企業で“昇進しても人がついてこない”理由
あなたは本当に「リーダー」として仕事をしているでしょうか。 それとも、肩書きだけの「管理者」になっていないでしょうか。
日本企業では、昇進=リーダー化と考えがちですが、多くの管理職は“管理”しかしていません。
その結果、人が育たず、辞め、組織の力が静かに落ちていきます。
Q1. なぜ日本では「管理者」は多いが「リーダー」が少ないのか?
日本では、
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部署を任される
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人数が増える
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役職が上がる
このプロセスの中で、リーダーシップ教育を一切受けないまま昇進するのが一般的です。
結果として、キャリアを通じて「管理はするが、導かない」状態が続きます。
ミニサマリー
👉 日本では「昇進=管理強化」であって、「リーダー育成」ではないのが現実です。
Q2. マネジメントとは、どんな仕事なのか?
マネジャーは、いわばスイスの時計職人です。
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プロセスを整える
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歯車を噛み合わせる
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無駄やエラーを減らす
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トラブルに応急処置をする
効率・正確性・再現性が価値になります。
この仕事は重要ですが、それだけでは人はついてきません。
ミニサマリー
👉 マネジメントは「組織を止めない技術」です。
Q3. リーダーシップは、マネジメントと何が違うのか?
リーダーは、時計職人であると同時に、ハイパフォーマンス・コーチでなければなりません。
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人の強みを引き出す
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やる気を高める
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安心して意見を言える場を作る
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成長を支援する
どれだけ専門知識があっても、一緒に働きたいと思われなければ、リーダーではありません。
ミニサマリー
👉 リーダーシップの本質は「人への影響力」です。
Q4. なぜ「恐怖による支配」は、もう通用しないのか?
かつては、
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怒鳴る
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脅す
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恐怖で動かす
これが“有効”だった時代もありました。
しかし今は違います。
優秀な人材は、辞める自由を持っています。
東京で講演した Shantanu Narayen(Adobe CEO) はこう語りました。
「私たちの知的財産は、毎晩家に帰る。翌日また会社に戻ってきてくれることを願うしかない」
ミニサマリー
👉 人は「所有」できない。毎日“選ばれている”存在です。
Q5. 人材不足の日本で、リーダーが直面する3つの“火種”とは?
① 給与競争
より切実な企業が、より高い条件を提示します。
「まあまあ優秀」でも、簡単に引き抜かれます。
② 乾いたコミュニケーション
忙しい上司ほど、
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数字
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進捗
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報告
だけを話し、人間的な会話が消えます。
③ コーチング力不足
育て方を教わらずに昇進してきた結果、命令しかできない中間管理職が量産されます。
ミニサマリー
👉 人は給料だけで辞めない。関係性と成長で辞めます。
Q6. なぜイノベーションは現場から生まれるのか?
価値あるアイデアは、
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現場
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顧客に最も近い人
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日々の不便を知っている人
の中にあります。
しかし、命令型マネジャーは、
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質問しない
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聞かない
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受け取らない
結果、組織の中に眠る価値を殺してしまいます。
ミニサマリー
👉 リーダーの質問力が、組織の知性を解放します。
結論:リーダーは「仕事」と「人」の両方を見る
真のリーダーは、
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業績を守る
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人を守る
この両立をしています。
「人に構う時間はない」と思っている間に、競合は文化づくりに投資しています。
衰退は突然ではなく、錆のように静かに進行します。
Action Steps(行動ステップ)
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自分が「管理だけ」になっていないか点検する
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数字以外の会話を意図的に増やす
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命令より質問を増やす
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部下の成長に時間を投資する
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チーム文化は自分の言動で決まると自覚する
要点整理
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管理とリーダーシップは別物
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日本ではリーダー育成が構造的に不足している
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人材不足時代は「関係性」と「成長」が最大の武器
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リーダーの影響は、静かに組織の未来を決める
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