• ホーム
  • 資料ライブラリー
  • ブログ
  • なぜ日本では「指導」がパワハラと受け取られるのか? ― 成果を出しながらパワハラを回避する日本型マネジメントの要点 ―
リーダーシップ

なぜ日本では「指導」がパワハラと受け取られるのか? ― 成果を出しながらパワハラを回避する日本型マネジメントの要点 ―

なぜ普通の指導がリスクになるのか?

「結果を出せと言っただけなのに、問題になるのか?」
「責任を求めたら、パワハラと言われた」

ここ数年、日本で急激に増えているのが「パワーハラスメント(パワハラ)」問題です。

数字を見れば一目瞭然です。

  • 2006年:22,153件

  • 2016年:70,917件

  • 政府調査:過去3年で33%が経験あり

日本政府はパワハラ防止法案を準備していますが、罰則規定はありません
では、現場の上司はどうすればいいのでしょうか?

Q1. 日本で定義される「パワハラ」とは何か?

政府定義によるパワハラとは、地位や立場を利用し、身体的・精神的苦痛を与える行為です。

厚生労働省が示した代表例は以下の6つです。

  • 身体的攻撃

  • 精神的攻撃(暴言など)

  • 人間関係からの切り離し

  • 過大な要求

  • 過小な要求

  • プライバシー侵害

問題は、この解釈が現場で極端に拡大されていることです。

ミニサマリー
👉 定義は明確でも、現場解釈は曖昧になりやすい。

Q2. なぜ日本では「成果責任」がパワハラ扱いされやすいのか?

日本では、

  • 成果が出ない

  • 仕事を果たしていない

という理由だけで解雇することは非常に困難です。

裁判所も、従業員側に強く寄った判断を下します。

そのため、成果を求められること自体が「不当な圧力」と解釈されるケースが増えています。

ミニサマリー
👉 成果責任=悪、という誤解が生まれやすい環境。

Q3. 上司はどうすれば「結果」を求められるのか?

ここで欠けている最大の要素がWHY(なぜやるのか)です。

日本の多くの企業では、

  • WHAT(何をするか)

  • HOW(どうやるか)

ばかりが教えられ、WHYはほとんど語られません。

WHYが共有されていない状態で結果だけを求めれば、反発が起きるのは当然です。

ミニサマリー
👉 WHYなき要求は、圧力に見える。

Q4. なぜビジョンは日本で機能しにくいのか?

日本企業にも、ビジョン・ミッション・バリューは存在します。

しかし多くの場合、

  • 額縁に入って壁に掛かっているだけ

  • 誰も暗唱できない

  • 日常業務と結びついていない

これでは、行動の判断軸として機能しません。

ミニサマリー
👉 覚えられないビジョンは、存在しないのと同じ。

Q5. パワハラを避けるために、指示はどう変えるべきか?

鍵は「命令」から「参画」への転換です。

  • 何をやれ → どうすれば達成できると思う?

  • 指示する → 意見を聞く

このプロセスを経ることで、目標は「押し付け」ではなく自分ごとになります。

ミニサマリー
👉 人は決めさせてもらったことに責任を持つ。

Q6. なぜ日本人は責任を嫌がるのか?

責任を負うことは、失敗のリスクを引き受けることを意味します。

日本では、失敗=キャリアリスクとなりやすいため、責任は回避されます。

そこで重要なのが、委任を「成長機会」として売ることです。

ミニサマリー
👉 委任は命令ではなく、投資として説明する。

Q7. なぜコーチングがパワハラ回避に効くのか?

理想の流れは以下です。

  1. 上司がWHYを示す

  2. 部下がHOWを考える

  3. 上司がコーチングする

これにより、

  • 主体性

  • 責任感

  • 成果

が同時に生まれます。

マイクロマネジメントは不要です。

ミニサマリー
👉 コーチングは、管理ではなく支援。

Q8. 成果が出なかった時、上司はどう対応すべきか?

怒鳴る必要はありません。
それは確実にアウトです。

代わりに、

  • 何が起きたのか

  • どう修正するのか

本人に考えさせる

上司は確認し、支援しますが、仕事を奪いません。

ミニサマリー
👉 問題解決に集中すれば、感情はいらない。

Q9. なぜ弱い社員ほど「パワハラ」を主張するのか?

残念ながら、成果が出せない人ほど境界線を曖昧にしがちです。

だからこそ、

  • WHYの共有

  • 合意されたHOW

  • コーチングの記録

が、上司を守る盾になります。

ミニサマリー
👉 プロセスの透明性が、最大の防御。

要点整理

  • パワハラ問題は成果要求を不可能にするものではない

  • WHYの共有が最大の予防策

  • 命令より参画、管理よりコーチング

  • 感情ではなく、課題解決に集中する

成果と安心を両立するマネジメントへ

結果を出すには、やり方を変える必要があります。

👉デール・カーネギー・東京に、リーダーシップ開発に関する無料相談をお申し込みください。


デール・カーネギー・トレーニングは、1912年米国創設以来、リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション、エグゼクティブ・コーチング、DEIなど、世界中で100年以上企業と個人を支援してきました。
東京オフィスは1963年設立、日本企業と外資系企業の成長を支え続けています。

関連ページ

デール・カーネギー・東京・ジャパンでは、最新情報やビジネス・職場・プライベートの課題を解決する
重要なテクニックなどをご紹介するメールマガジンを配信しています。