リーダーシップ

リーダーは「前向きさの泉」であれ ― 不安の時代に人が辞めない組織をつくるリーダーシップの本質 ―

なぜ、リーダーは常に前向きでなければならないのか?

リーダーは、チームにとってのポジティブエネルギーの源泉です。
まるで伝説に語られる「若返りの泉」のように、人の心を支え、活力を与える存在です。

どんな状況でも、リーダーは堂々と立ち続けなければなりません。
なぜなら、人はリーダーを見て判断するからです。

  • 会社は大丈夫なのか

  • 部署は生き残れるのか

  • この困難を乗り越えられるのか

これらの問いに対する無言の答えを、リーダーの態度から読み取っています。

ミニサマリー
リーダーの姿勢そのものが、組織の安心感を決定します。

危機のとき、最初に辞めるのは誰なのか?

厳しい状況になったとき、真っ先に辞めるのは誰でしょうか。

  • 成果の出ていない人?

  • 平均的な人材?

違います。
最初に去るのは、常にトップパフォーマーです。

優秀な人ほど選択肢を持っています。
一人が去ると、周囲はこう考え始めます。

「あの人は、何か自分たちが知らないことを知っていたのでは?」

この疑念が不安を呼び、不安が連鎖し、離職が加速します。

ミニサマリー
優秀な人材の離脱は、組織全体の不安スイッチを押します。

なぜ、リーダーがネガティブになると組織は崩れるのか?

リーダーも人間です。
感情を持たないロボットではありません。

  • 健康の問題

  • 家庭の事情

  • 経済的不安

それらを抱えながら、仕事というカヌーで必死にオールを漕いでいます。

しかし、リーダーがネガティブに沈み始めると、組織全体が一気に重苦しくなります。

歴史的な人物でさえ、例外ではありません。
イギリス首相ウィンストン・チャーチルは、うつ状態を「黒い犬(ブラック・ドッグ)」と呼びました。

ミニサマリー
リーダーの感情は、必ず組織に伝染します。

ネガティブな渦から抜け出すために、何をすべきか?

もし、不安や悲観に引きずられそうになったら、意図的にポジティブエネルギーを生み出す仕組みが必要です。

ここでは、実践的で即効性のある2つの方法を紹介します。


方法①:バリュー・タワーで「自分の価値」を再確認する

まず、自分個人にフォーカスします。

ステップ1(15分)

静かな環境で、付箋に自分が仕事にもたらしている価値を書き出します。
1枚につき1つ。

ステップ2(15分)

付箋をホワイトボードに貼り、似た内容ごとに列(カラム)を作り、名前を付けます。

ステップ3(10分)

3回目のブレインストーミング。
数は少なくても、より深い価値が出てきます。

ステップ4(優先順位付け)

第三者の視点で、各カラム内の価値を上から順に並べ替えます。

最後に、各カラムの上位を集めて価値のタワーを完成させます。

ミニサマリー
自分の価値を言語化することで、自己肯定の土台ができます。


方法②:会社の価値を「顧客視点」で再定義する

次は、個人から会社全体に視点を広げます。

同じプロセスを繰り返しますが、判断基準は「自社視点」ではなく顧客視点です。

  • 顧客は、なぜ自社を選んでいるのか

  • 何に最も価値を感じているのか

こうして完成するのが、会社としてのバリュー・タワーです。

ミニサマリー
顧客視点の価値整理は、組織の自信を取り戻します。

なぜ、ポジティブなメッセージを繰り返す必要があるのか?

完成した会社のバリュー・タワーを使い、チームへのブリーフィングを行います。

  • 会社の強み

  • 今やっていることの正しさ

  • なぜこの仕事をしているのか(WHY)

ビジョン・ミッション・バリューを、具体例を交えて語り続けてください。

人は一度聞いただけでは、信じません。
何度も聞いて、ようやく腹落ちします。

ミニサマリー
繰り返し語られる言葉だけが、信念になります。

リーダー自身のエネルギー管理はできていますか?

あなた自身のバリュー・タワーは、毎日読み返してください

これは時間の無駄ではありません。
リーダーというエンジンに燃料を入れる行為です。

さらに、次の習慣を取り入れてください。

  • 毎日のニュースを追わない

  • ネガティブな人と距離を置く

  • リーダーシップ・説得・営業の学習に時間を使う

  • 前向きな人と意識的に関わる

ミニサマリー
リーダーの心の状態は、最重要マネジメント課題です。

あなたは「希望の灯台」になれているか?

これらを実践すれば、組織は再び安定を取り戻します。

あなたは、

  • 混乱の中で立ち続ける防波堤

  • 暗闇の中の灯台

  • 希望を示す存在

人は、あなたを見ています。

あなたがリーダーです。だから、導いてください。

要点整理

  • リーダーは組織のポジティブエネルギー源

  • ネガティブな態度は優秀人材を最初に失う

  • 価値の言語化が自信と安定を生む

  • 繰り返し語られる「WHY」が人を支える

次のステップ

もし、

  • チームに不安が蔓延している

  • 優秀な人材の流出が止まらない

  • リーダー自身が消耗している

と感じているなら、今が立て直しのタイミングです。

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デール・カーネギー・トレーニングは、1912年米国創設以来、リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション、エグゼクティブ・コーチング、DEIなど、世界中で100年以上企業と個人を支援してきました。

東京オフィスは1963年設立、日本企業と外資系企業の成長を支え続けています。

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