組織を内側から崩壊させる「サビ」と「シロアリ」 ― 日本企業が見過ごしがちな“有害人材”の正体と対処法 ―
なぜ、組織は静かに弱っていくのか?
車の床を腐らせるサビ、家の柱を食い尽くすシロアリ。
どちらも気づいたときには手遅れです。
組織にも、まったく同じ現象が起きています。
それが、トキシック(有害)な人材です。
彼らは大きな音を立てず、しかし確実に、組織を内側から破壊します。
ミニサマリー
有害人材は、目に見えない形で組織の基礎体力を奪います。
危険なタイプ①:ネガティブ人材
彼らは、
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すべてに否定的
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誰にも満足しない
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未来は暗いと断言する
組織の問題点を語らせると、止まりません。
しかし「ではどうするか?」と聞くと、「それは自分の仕事ではない」と言います。
マネジメントの対応
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改善の余地があるなら支援する
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それでも変わらないなら、即座に排除
放置すれば、ネガティブは感染します。
同僚であれば、接触を最小限にしてください。
ミニサマリー
ネガティブは放置すると、組織全体を腐食させます。
危険なタイプ②:悪しき「不動尊」型
不動尊は本来、揺るがぬ信念の象徴です。
しかし職場では、変化を拒絶する人になることがあります。
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公然と変化に反対する
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水面下で抵抗を煽る
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「静かな無政府主義者」になる
マネジメントの対応
まず、反対理由を確認します。
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信念・思想と真っ向から対立するなら → 退場
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懸念があるなら → 変革の担い手にする
「変革に参加してコントロールするか、場を去るか」
このメッセージを明確に伝える必要があります。
ミニサマリー
変化を拒む人は、巻き込むか、手放すかの二択です。
危険なタイプ③:低体温(低姿勢)人材
「定姿勢(ていしせい)」とは、目立たず、波風を立てず、最低限だけ働く姿勢です。
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指示されたことだけやる
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それ以上は関与しない
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「それは私の仕事ではありません」
職務範囲は、切手の裏に書けるほど小さい。
マネジメントの対応
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全体像と本来の役割を理解させる
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個人目標と組織目標を結びつける
それでも変わらなければ、スピード・負荷・期待値を引き上げる。
それを拒否するなら、出口を示します。
ミニサマリー
静かな無関心は、生産性を確実に下げます。
危険なタイプ④:噂製造機(ルーマーミラー)
日本は、秘密が最も保ちにくい国の一つです。
しかし問題なのは、「噂を“作る人”」です。
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情報の空白を想像で埋める
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不安を煽る
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組織を不安定化させる
マネジメントの対応
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情報開示と透明性を最大化する
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こまめな説明で「空白」をなくす
噂製造機には、はっきり伝えます。
「憶測をやめるか、別の場所でやるか」
ミニサマリー
噂は情報不足で育ち、沈黙で暴走します。
なぜ、有害人材は最も排除しにくいのか?
トキシックな人ほど、「自分は外では通用しない」と思い込んでいます。
だから、組織にしがみつきます。
しかし日本は変わりました。
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深刻な人手不足
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転職市場の流動化
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離職の心理的ハードル低下
今や、出ていく方が健全なケースも多いのです。
ミニサマリー
残すコストは、追い出すコストより常に高い。
追い出せないなら、どうするべきか?
理想は排除。
それが無理なら、影響力を無力化してください。
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重要案件から外す
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他者への影響を遮断する
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権限を限定する
躊躇は不要です。
あなたには、他の社員の雇用を守る責任があります。
ミニサマリー
組織防衛は、リーダーの義務です。
日本で「人を辞めさせる」のは本当に難しいのか?
確かに簡単ではありません。
しかし、放置の痛みは必ず増幅します。
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生産性低下
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優秀人材の流出
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組織文化の劣化
今後、日本はさらに人材流動化が進みます。
これは良い変化です。
健全な組織が、健全な人材を集める時代です。
ミニサマリー
人が動く社会は、組織を強くします。
要点整理
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有害人材は組織を内側から破壊する
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ネガティブ・変化拒否・低体温・噂製造に注意
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放置コストは排除コストを上回る
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今の日本は「動ける社会」になっている
次のアクション
もし、
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チームの空気が重い
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優秀な人材が疲弊している
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組織が内側から弱っている
と感じたら、今すぐ手を打つべきタイミングです。
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