リーダーシップ

その行動、部下には丸見えです ― リーダーを蝕む「ジョハリの窓・盲点領域」と日本企業の落とし穴

リーダーの盲点を突く

「なぜ最近、部下の反応が冷たいのか?」
「なぜチームのやる気が上がらないのか?」

原因は、あなたが気づいていない “盲点の行動” にあるかもしれません。

Q1. ジョハリの窓とは何か?

1955年、心理学者 ジョセフ・ラフト(Joseph Luft, 1916年生 – 2014年没)とハリントン・イングハム(Harrington Ingham, 1916年生、1996年没) が提唱したのがジョハリの窓(Johari Window です。

人の行動や認識を、次の4領域で整理します。

  • 開放の窓(Arena):自分も他人も知っている

  • 秘密の窓(Facade):自分は知っているが他人は知らない

  • 盲点の窓(Blind Spot):自分は知らないが他人は知っている

  • 未知の窓(Unknown):誰も知らない

リーダーシップで最も危険なのが、盲点の窓です。

ミニサマリー
👉 問題は「無自覚」であること。

Q2. 日本のリーダーに多い「盲点行動」とは?

日本でのリーダー研修で浮かび上がった代表的な盲点は、次の4つです。

  • 「自己中心的」
  • 「時間軽視」
  • 「無神経」
  • 「言行不一致」

Q3. なぜ「自己中心的」に見えてしまうのか?

リーダー本人は「成果を出している」と思っています。
しかし部下からはこう見えています。

  • 手柄はすべて上司のもの

  • 失敗の責任は部下へ

  • 部下は出世の踏み台

この姿勢は、驚くほど明確にチームに伝わっています

ミニサマリー
👉 自己中心性は、最も信頼を壊す盲点。

Q4. なぜ部下は「時間を軽視されている」と感じるのか?

「今すぐやって」
「これ最優先で」

上司にとっては一言でも、部下にとっては業務計画の崩壊です。
たまになら我慢できますが、常態化すると強い不満になります。

ミニサマリー
👉 上司の一言は、部下の一日を壊すことがある。

Q5. なぜ言葉が「無神経」に受け取られるのか?

特に日本では注意が必要です。

  • 失敗したユーモア

  • 文化的に通じない皮肉

  • 性別・年齢・宗教・人種への無理解

外国人上司に限らず、日本人上司でも頻発します。
部下は「面白い」とは思いません。
ただ引いています。

ミニサマリー
👉 職場のユーモアは、最大の地雷原。

Q6. なぜ「言行不一致」は即バレるのか?

  • 「コスト削減」と言いながらファーストクラス

  • 「透明性」と言いながら説明しない

  • 「チーム重視」と言いながら独断

部下はよく見ています。
言葉と行動がズレた瞬間、信頼は消えます。

ミニサマリー
👉 信頼は一貫性でしか作れない。

Q7. 自分の盲点をどうやって知ればいいのか?

盲点は、自力では見えません。
だから 仕組み が必要です。

  • 従業員満足度調査

  • エンゲージメント調査

  • 360度評価

  • 匿名フィードバック

  • 本音を言える部下

これらを「怖がらずに」使うことが重要です。

ミニサマリー
👉 フィードバックを避ける人ほど、盲点が大きい。

Q8. 匿名フィードバックは本当に有効なのか?

あります。
私が Shinsei Bank に在籍していた際、外部業者による完全匿名の投稿システムを導入しました。

結果は――パンドラの箱が開きました。

誹謗中傷も一部ありましたが、それ以上に「知らなかった事実」が大量に見えました。

ミニサマリー
👉 真実は、匿名でしか出てこないことがある。

Q9. なぜリーダーは振り返れなくなるのか?

理由は単純です。

忙しすぎるから。

前に進むことに必死で、振り返る余白がありません。

しかし、その余白を作らない限り、同じ失敗を繰り返します。

ミニサマリー
👉 忙しさは、最大の自己認識阻害要因。

要点整理

  • 盲点行動は部下には完全に見えている

  • 自己中心性・時間軽視・無神経な言葉・言行不一致は致命傷

  • フィードバックの仕組みが盲点を減らす

  • 振り返る習慣が、リーダーを成長させる

あなたの「盲点」は、誰かの不満になっていませんか?

見えない問題を見える化することが、強いリーダーシップの第一歩です。

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デール・カーネギー・トレーニングは、1912年米国創設以来、リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション、エグゼクティブ・コーチング、DEIなど、世界中で100年以上企業と個人を支援してきました。
東京オフィスは1963年設立、日本企業・外資系企業双方の成長を60年以上にわたり支え続けています。

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