リーダーシップ

部下は成果よりも「上司の姿勢」を見ている ― フォロワーが本当に求める“効果的なリーダー”とは何か

なぜ指示は出しているのに、部下が本気で動いてくれないのか?

成果・効率・忠誠心を求める前に、リーダーは一つの問いに答える必要があります。

「部下は、上司に何を期待しているのか?」

Q1. フォロワーはリーダーに何を求めているのか?

リーダーは部下に多くを求めます。

  • 成果

  • 効率

  • コスト削減

  • 忠誠心

  • エンゲージメント

しかし、フォロワーが求めているものは意外とシンプルです。

「効果的なリーダーであること」

Yogi Berra の名言がそれを端的に表しています。

「リーダーになるのは簡単だ。人をついてこさせるのが難しい」

ミニサマリー
👉 リーダーの自己評価と、部下の評価は一致しない。

Q2. 「効果的なリーダー」とは具体的に何をする人か?

リーダー研修で参加者に尋ねると、共通して出てくる答えがあります。

「ちゃんと褒めてくれる上司」

単純に聞こえますが、実際にできている上司は驚くほど少ないのが現実です。

ミニサマリー
👉 褒めることは簡単そうで、最も実践されていない。

Q3. なぜ上司は「褒める」ことを忘れてしまうのか?

理由はシンプルです。

  • 忙しすぎる

  • 目の前の成果に追われている

  • 頭の中では感謝しているが、口に出していない

結果、職場には「指示」と「ダメ出し」だけが飛び交います。

ミニサマリー
👉 感謝は、言葉にしなければ存在しない。

Q4. 「Good job」は本当に褒め言葉なのか?

実は違います。

「Good job」では、何が良かったのかが分からないからです。

効果的な称賛には4要素があります。

  1. 何をしたのか

  2. なぜそれが良かったのか

  3. どんな影響があったのか

  4. 続けてほしい行動は何か

ミニサマリー
👉 褒めるとは、行動を言語化すること。

Q5. 上司は本当に「部下の話を聞いている」のか?

聞いている“つもり”になっているケースは非常に多いものです。

私が Shinsei Bank に在籍していた頃、常に画面を見ながら話を聞く上司がいました。

結果どう感じたか?

  • 大切にされていない

  • 話す価値がない

  • 本音を言う気がしない

私はそれ以降、話すときはキーボードから完全に手を離すようにしています。

ミニサマリー
👉 目を見ない上司に、心は開かれない。

Q6. なぜ「合理的な依頼」が評価されるのか?

上司は「良いアイデア」を思いつくと、すぐ実行したくなります。

しかし部下は、

  • すでに山積みの業務

  • 明確でない優先順位

  • 終わりが見えない要求

に疲弊します。

必要なのは、

  • 優先順位の指示

  • 期限の明確化

  • 既存業務との調整

ミニサマリー
👉 仕事の量より、整理されていないことがストレス。

Q7. なぜ部下は「方向性」を求めるのか?

経営層は時間をかけて、

  • ビジョン

  • ミッション

  • バリュー

  • 戦略

を作ります。

しかし多くの組織で、中間管理職が情報のブラックホールになっています。

部下は「なぜこれをやっているのか」を知らないまま動かされています。

ミニサマリー
👉 WHYが分からない仕事は、意味を失う。

Q8. なぜ何度も説明しなければならないのか?

一度言えば伝わる、というのは幻想です。

実際に聞いてみてください。

  • ビジョンは?

  • ミッションは?

  • 戦略は?

ほとんど答えられません。

繰り返し伝えることが、上司の重要な役割です。

ミニサマリー
👉 伝えたつもりは、伝わっていない。

Q9. フォロワーが定義する「良い上司」とは?

研修参加者が挙げたのは次の4点でした。

  • 適切な称賛

  • 本気で話を聞く姿勢

  • 無理のない依頼

  • 明確な方向性

驚くほど基本的ですが、だからこそ差がつきます。

ミニサマリー
👉 リーダーシップは派手さではなく、日常の積み重ね。

要点整理

  • 部下は成果よりも上司の姿勢を見ている

  • 褒める・聞く・整理する・説明するが信頼を生む

  • 忙しさはリーダーシップの言い訳にならない

  • 効果的なリーダーは、フォロワーが決める

あなたは今、部下が求めるリーダー像に近づいていますか?

この問いを持ち続けること自体が、すでにリーダーシップの第一歩です。

 

👉デール・カーネギー・東京に、リーダーシップ開発に関する無料相談をお申し込みください。


デール・カーネギー・トレーニングは、1912年米国創設以来、リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション、エグゼクティブ・コーチング、DEIなど、世界中で100年以上企業と個人を支援してきました。
東京オフィスは1963年設立、日本企業・外資系企業双方の成長を60年以上にわたり支え続けています。

関連ページ

デール・カーネギー・東京・ジャパンでは、最新情報やビジネス・職場・プライベートの課題を解決する
重要なテクニックなどをご紹介するメールマガジンを配信しています。